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セーリング 吉田 愛選手

2008年の北京、'12年ロンドン、'16年リオに続く4度目の出場となる吉田選手。地元・湘南での試合にも気負いなく、万全な体制でその日が来るのを待っている。

 

 

いつも練習している江ノ島の海が試合会場なので、普段と変わらない環境と雰囲気で落ち着いて臨むことができるだろうと思っています。子供の頃から慣れ親しんできた相模湾ですし、江ノ島の特徴は誰よりも分かっているつもりですが、自然は常に変化するものなので、その場でしっかり風を読み、落ち着いてレースができれば良い結果を出せると考えています。


五輪延期が決まった時は、そこからの1年がとても長く感じました。コロナ禍により遠征や練習も今まで通りにはいかなくなりましたが、その時にできることをチームで考え、1年伸びたことがプラスになるように練習内容やトレーニング内容を見直したり、昨夏からは本番でレースをする海面で練習するなど対策もしてきました。


五輪まであと50日、試合に向けて気持ちをピークに持っていくことと、道具の準備や体調管理に注意を払っています。環境の面で前もって準備できないこともありますが、その場で対応できるように気持ちの準備をしておくことが重要だと考えています。そして、自分の持っている力、チームの力をすべて発揮して戦い、レースが終わった時、笑顔でいられるような大会にしたいですね。もちろん目標は、メダル獲得です!

Profile

Ai YOSHIDA ​[よしだ・あい]

東京都出身。国立音楽大学附属高卒。2003年生物資源科学部卒。旧姓・近藤。ベネッセセーリングチーム所属。在学中に全日本学生女子選手権を3連覇。吉岡美帆選手とペアを組んだ'18年世界選手権女子470級で、同種目では日本初の優勝を飾る。'19年の世界選手権同級で銀メダルを獲得し五輪代表に内定。