日本大学大学院スポーツ科学研究科

研究科長メッセージ

Message

高度なスポーツ科学研究の実践から日本のスポーツ界をリードする

本研究科は,日本大学スポーツ科学部を基礎として,2023年に創設致しました。その背景は,持続可能な社会や共生社会の実現に向けた国際的な取り組みが,スポーツの力を活用して様々な形で進展している現代において,スポーツを通じた国際交流・国際貢献といったグローバルな視点に立って取り組むことが一層求められ,我が国や世界の発展に貢献しうる大学院レベルでの教育を実施することが期待されていることにあります。

そこで本研究科は,スポーツ科学に関する研究をとおして諸問題を認識するとともに,課題を概念化しそれを解決していく反省的実践家として,競技スポーツにおける課題解決能力を高め,国内外からの知見から競技力向上に関する高度な専門性を身につけ,グローバルにスポーツ科学研究を実践できる能力を持った人材を養成することを目的に,スポーツに関連する多様な学問分野における最先端のスポーツ科学の研究成果を活かしながら,競技スポーツを体系的に捉え,その価値を発信でき,グローバルに社会貢献すること及び,競技スポーツの現場に即した高い専門性と実践力を有した人材を養成することを通じて,大学院レベルの教育・社会的役割を果たすべきとの結論に至りました。

履修モデルは「高度専門職業人コース」と「研究能力養成コース」の2つを設定しています。「高度専門職業人養成コース」では「プロアスリート・トレーニング指導者・スポーツコーチ等」の競技スポーツの現場に即した人材を育成するコースです。例えば,大学院修了後もアスリートとして大学院での学びを競技スポーツの現場に活かす実践力が身につくよう養成活動を行います。また,「研究能力養成コース」は,競技スポーツの研究に携わる人々を育成するコースです。具体的には,博士後期課程進学,大学教員や公的研究機関・スポーツ科学センター研究員などの高度な分析力と洞察力をもった専門職を育成するコースです。2つのコースは,三軒茶屋キャンパスで開講され,2年間の修士課程では,専門分野を履修し高度な知識を身につけながら修士論文を執筆し,論文審査を経て修士(スポーツ科学)が授与されます。

最後に本研究科は,日本大学が築いてきた体育学分野の学問領域に,新たにスポーツ科学の立場からオリジナルな視点を提供することや,競技スポーツの現場に貢献し,日本のスポーツ分野が発展するために,スポーツ科学領域をリードしていきます。

皆さんが充実した2年間を過ごし,スポーツ科学領域をリードしていく人材になることを期待しております。

スポーツ科学研究科長 博士(医学) 益子 俊志

早稲田大学教育学部教育学科卒業。博士(医学)。ラグビー7人制日本代表。指導者としては、元ラグビー7人制日本代表コーチ、元早稲田大学ラグビー部監督、埼玉県ラグビー成年国体監督などを歴任。「コーチング学」を主とした授業を担当している。