スポーツ科学部 競技スポーツ学科の小松 泰喜 教授の共同研究の成果が202344Accepted 4 April 2023Public Health Nutrition」誌に掲載されました。

本論文は、東京大学(教育学研究科身体教育学コース、研究代表者:東郷史治教授)、東京農業大学(応用生物科学部 栄養科学科 多田由紀准教授)、東洋大学(食環境科学部食環境科学科吉﨑貴大准教授)との共同研究の成果であり、交代制勤務者における朝食欠食と習慣的な食事摂取状況および体格指数(BMI)との関連を検討した研究です。

小松 泰喜 教授らの研究チームは、公益社団法人神奈川県看護協会の協力を得て交代勤務者を含む看護師5536名を対象に自記式アンケート調査を実施し、以下のことを明らかにしました。

 ・朝食欠食習慣のある交代制勤務者は日勤者に比べてエネルギー摂取量が少ない一方で食事の質が低く(野菜類、果物類、魚介類の摂取量が少なく、菓子類、嗜好飲料の摂取量が多いなど)、BMIが高いこと。

 ・朝食摂取習慣のある交代制勤務者は日勤者に比べてエネルギー摂取量が多くBMIが高いこと。

 ・交代制勤務者において、日勤日と夜勤明け日の朝食欠食はエネルギー摂取量が少ないことに加え、食事の質が低いことと関連すること。

 ・交代制勤務者において、日勤日の朝食欠食は、エネルギー摂取量や食事の質によらず、BMIと関連すること。

以上のことから、交代制勤務者での朝食欠食は、交代制勤務者の食事とBMIが日勤者より望ましくないことに関わるとともに、食事摂取量によらずBMIを増大させる可能性があることを指摘しました。 

詳しい内容は下記論文をご参照ください。

[論文タイトル]

Association of breakfast skipping with habitual dietary intake and BMI in female rotating shift workers

外部リンク→『交代制勤務者における朝食欠食と習慣的な食事摂取状況およびBMIとの関連』