東都大学野球
91年の歴史で初の地方開催

大分で約1万人が「実力の東都」野球に触れる

スポーツ
2022年04月21日

東都大学野球1部・春季リーグ戦が4月2日(土)に、大分県・別大興産スタジアムで開幕した。現在1~4部で構成される東都大学野球は、リーグ創設91年の歴史で初めて開幕戦を地方で開催。多くのプロ野球選手を輩出してきたリーグとあって、約1万人が球場に足を運んだ。東都大学野球は「地方創生」「経済効果」「青少年の育成」を地方開催のポイントに、今後もリーグ開幕戦の地方開催を予定している。

選手宣誓で地元・大分商業高校出身の國學院大學・古江空知主将は「コロナ禍にもかかわらず開催に尽力いただいた多くの方々に感謝し、東都大学野球、大分を盛り上げることを誓います」と大分の青空に声高らかに宣言し、東都大学野球は新たな歴史の一歩を踏み出した。

地方で初めての開催

大分に1部の6校(國學院大學、駒澤大学、青山学院大学、亜細亜大学、中央大学、本学)が集結した。

大分県の中心部・大分駅からほど近い別大興産スタジアムでの開幕戦が昨年12月に発表。本来開幕戦を行う予定だった東京都・神宮球場から場所を移すことを決めた。

東京六大学野球が土日に神宮球場を使う都合上、平日に開催している東都大学野球。野球人口の減少や野球振興を考え、大学レベルの野球を地方都市で観戦する機会を創出することで、野球を志す青少年のレベルアップを期待している。

また、東都大学野球連盟はダイバーシティーの推進を掲げており、大分県は2019年のラグビーW杯の大会誘致、大分国際車いすマラソンなどの障がい者スポーツが盛んなこと、各大学の部員に九州出身者が多いなどの点が合致。開催に至った。

各チーム大分に前入りし、地元の高校などで調整。本学野球部は大分舞鶴高校、佐伯豊南高校、大分南高校で練習を行った。

機動力で一時は同点もタイブレークで破れる

第1週の相手は青山学院大学。昨秋のリーグ戦では1-2、0-2と惜敗している相手に「打線強化をしてきたので、打って勝ちたい」(片岡昭吾監督)と意気込んで臨んだ。

第1戦(4月2日)、先取点を許すも8回に2番・野村昇太郎(法3年)がヒットで出塁すると、送りバントと盗塁を決め1アウト3塁のチャンスをつくる。5番・太田翔梧(法3年)の右飛に野村がホームを踏み同点。大会規定により10回以降はノーアウト1、2塁から始まるタイブレークに持ち込んだ。

しかし10回表、100球を超えた先発・岸川海(法4年)が青山学院大学に3ランを許し2-5と突き放され黒星。

試合後に片岡監督は「しつこく戦えた。8回の同点の場面は野村が持ち味の足を生かしてよくいってくれた」と収穫を口にした。

第2戦(4月3日)は、3回表に8番・友田佑卓(法3年)が今季チーム初となるソロホームランで1点差に迫ったが、5回に2本のツーランホームランを浴び、1-8で連敗。勝ち点を逃した。

本学野球部の春季リーグ戦績及び今後のスケジュールは以下のとおり(4月21日時点)。

4月2日(土)・青学大5-2日本大/4月3日(日)日本大1-8青学大:別大興産スタジアム

4月12日(火)・駒澤大4-7日本大/13日(水)日本大1-2駒澤大/14日(木)日本大2-4駒澤大:神宮球場

4月19日(火)・國學院大2-1日本大/20日(水)國學院大1-4日本大/21日(木)國學院大0-1日本大:神宮球場

4月26日(火)・27日(水)、亜細亜大:神宮球場

5月12日(火)・19日(火)、中央大:神宮球場

(詳しくは東都大学野球連盟HPより)

力強い勇姿に元気づけられました

入場は高校生以下無料とあって、各校卒業生、野球好きの大人の姿だけではなく、地元のリトルリーグや高校球児が多く会場に詰めかけた。

バックスクリーンの球速表示、木製バットの打球音、レベルの高い守備に大きな歓声が上がる。高校野球の大分県予選の決勝の舞台にもなるスタジアムとあって、野球観戦の土壌はあるが、大学野球のレベルを身近で見る機会はなく、目を輝かせて打球を追っていた。

球場の外では、大分や別府の名産「中津唐揚げ」「日田焼きそば」などの屋台が並んだ。温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇り「温泉県」とうたっていることもあり、足湯コーナーも設置。五感で大分を満喫できる工夫がされていた。

大分駅から車で10分ほどに位置する別大興産興産スタジアム

大分駅から車で10分ほどに位置する別大興産興産スタジアム

「力強い学生の勇姿を見ることができ、元気づけられました」

観戦に訪れた本学OBからは喜びの声。

白球を追う選手の姿が、子どもから大人まで、球場に駆けつけた約1万人を魅了した。