本学進学で飛躍的に成長。
全日本学生三大大会総合9連覇に貢献

馬術部 名倉 賢人選手

スポーツ
2019年12月20日

馬術部 名倉 賢人選手(スポーツ科学部3年)

一枚の写真との出合いで馬術人生がスタートした。

「当時は水泳をしていて、続けるか他のスポーツを新たに始めるかという状況でした。たまたまスイミングクラブと同じ系列に乗馬クラブがあり、馬に乗った人の写真が飾ってあったのです。一目ぼれでした」

写っていたのは後の恩師となる水口乗馬クラブの谷口真一さん。谷口さんが馬術を始めたのは23歳と遅いが、持ち前のストイックさで実力を伸ばし、国体や全日本で優勝を果たした熱血漢だ。

「中学の途中から高校まで谷口さんの指導を受けていました。元々トライアスロンの選手で、泳いで走った後に乗馬をされていましたね。当時からずっと僕の憧れの人です」

名倉選手が初めて試合に出場したのは小学校6年生の春。競技を始めて半年頃で、馬術のセンスは当時から目を見張るものがあったそうだ。中学で初めて全国大会に出場し、高校でも安定した成績を残したが、意外にも全国大会で優勝したことはなかったという。多くの大学から誘いを受けたが、本学を選択。馬と設備、そしてコーチ陣の充実が進学の決め手となった。

馬術には障害飛越、馬場馬術、総合馬術の三つの競技がある。本学馬術部は先日行われた全日本学生馬術三大大会(10月31日~11月5日)で9連覇を果たしたが、名倉選手は全ての種目に出場し、馬場馬術と総合馬術で優勝を果たした。全国からレベルの高い選手が集う本学で3種目全てのレギュラーを務めるのは名倉選手だけだ。

「高校まで技術に自信を持てなかった僕がここまで成長できたのは、素晴らしい環境とチームメートのおかげです。学部の先生や友人たちからもアドバイスや刺激をもらえています。来季は僕が部を引っ張り、10連覇に貢献したいです」

日本のトップ選手とは大きな差があると名倉選手は笑顔で語ったが、卒業後も長く競技を続けたいと考えている。今はまだ「夢」であるオリンピック出場が「目標」に変わる日を誰よりも待ち望んでいるのは名倉選手かもしれない。

馬術部
名倉 賢人選手

スポーツ科学部競技スポーツ学科3年。1998年12月29日生まれ。滋賀県立甲南高卒。168cm、57kg。
2019年全日本ヤング総合馬術大会優勝、全日本学生三大大会馬場馬術、総合馬術優勝。
趣味は釣り。好きな食べ物はカツ丼。