アピアランスケアシリーズ第8弾「アピアランスケア費用助成事業(支援事業)」
【アピアランスケア費用助成事業(支援事業)とは】
アピアランスケア費用助成事業(支援事業)とは、がん治療に伴う外見の変化による心理的・経済的不安を軽減するため、アピアランスケア用品の購入費を助成する制度です。助成対象者は申請日時点で住民登録のある方であり、助成の内容は自治体によって異なるので、お住いの自治体に問い合わせるのがいいと思います。助成対象品はウィッグ(ウィッグの装着時に必要なネット、帽子等頭部の外見の変化を補う目的で使用するものを含む)、胸部補整具(補整下着、補整用シリコンパッド、人工ニップル、人工乳房等)、弾性着衣などがありますが、この助成対象品とそれに対する助成額も自治体によって異なります。
【東京都区内のアピアランスケア支援事業と頭皮冷却療法】
『がん治療におけるアピアランスケアガイドライン』に記載され推奨されている頭皮冷却療法(頭皮冷却装置による抗がん剤脱毛予防法)は、当院でも施行していますが(アピアランスケア シリーズ第2弾で紹介した)、頭皮冷却療法は保険外診療であり、乳がん患者様は頭皮冷却用キャップの購入費用と頭皮冷却装置使用の医療サービス費用がかかります。アピアランスケア支援事業の助成対象品に、頭皮冷却用キャップおよび冷却用グローブ・ソックスが含まれている東京都区内の自治体は、令和7年12月時点では9区(下図の薄ピンク)でしたが、令和8年4月時点では9区増え(下図の濃いピンク)、18区になっています。これにより、東京都区内の乳がん患者様が頭皮冷却療法をより受けやすくなったと思います。

【今後のアピアランスケア支援事業】
アピアランスケア支援事業を行う地方自治体が1300を超えるなど、全国的に支援の輪が広がっています。しかし、東京都区内に比べて、地方自治体の助成対象品とそれに対する助成額は少なく、地域差が生じているのが現状であり、今後はこの地域差がなくなる事を期待しています。