100年先の
平素より日本大学病院に格別のご支援とご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
日本大学病院は、大正15年11月の開院以来、1世紀を超える歩みの中で、患者さま一人ひとりに真摯に向き合いながら、医療の実践、新たな知の創出、そして次代を担う医療人の育成に力を尽くしてまいりました。長きにわたり培ってきた伝統と叡智を礎に、今日も駿河台の地で高度急性期医療を担う中核病院としての責務を深く自覚しております。不安を抱えて来院される方々に少しでも安心していただけるよう、各診療分野において高度で専門性の高い医療の提供に努めております。
1. 医療安全を礎とした、信頼される医療の実現
高度急性期医療を的確に担ううえで、その基盤となるのが医療安全の徹底です。当院では、医療安全をすべての医療提供の礎として位置づけ、診療科や職種の垣根を越えて職員が緊密に連携し、不断の取り組みと継続的な改善と研鑽を重ねております。患者さまお一人おひとりの尊厳と意思を大切にし、安心して治療に臨んでいただける環境を整えることで、信頼に支えられた質の高い医療の実現に努めてまいります。
2. 大学病院としての使命を果たし、社会に尽くすこと
グローバル・シティ東京の中心に位置する大学病院として、全国から多くの患者さまをお迎えしております。治療を必要とされる方々が、大きな期待と同時に不安なお気持ちを抱えて来院されることを、私たちは常に心に留めております。安心して受診いただける中核病院であり続けることは、当院に課せられた大切な使命です。がん治療や救急医療をはじめとする高度急性期医療の領域において、大学病院ならではの専門性を発揮するとともに、東京都の救命救急体制の一翼を担う医療機関として、かけがえのない人命を守る責任を果たしてまいります。さらに、東京都災害拠点病院として、大規模災害や緊急時においても地域医療を支える中核的な役割を果たすべく、診療・教育・研究を通して広く社会に貢献してまいります。
3. 高い志を備えた医療人を育むこと
医学生、看護学生、研修医をはじめ、次代の医療を担う人材を育成することは、大学病院に課せられた重要な責務です。豊かで深い専門知識と高度な技術はもとより、患者さまの権利と意思を尊重する高い倫理観、多職種と協働する協調性を兼ね備えた医療人の育成に力を注いでおります。教育病院としての責任を胸に深く刻み、わが国の医学・医療の発展に寄与する人材を社会へ送り出してまいります。
日本大学病院は、これからも皆さまの生命と健康、そして日々の安心を支える病院であり続けるため、職員一同、たゆまぬ研鑽を重ねてまいります。病に向きあうご不安、患者さまやご家族のお気持ちに真摯に寄り添い、「日本大学病院に来て良かった」と感じていただける病院を目指して、信頼と希望を未来へとつなぐ歩みを着実に進めてまいります。100年先の未来を見据えた挑戦を、これからも誠実に続けてまいります。
令和8年4月1日 病院長 大谷 直樹