ご挨拶
私ども耳鼻咽喉科の診療詳細は、下記の概要や特徴・特色の欄をご覧ください。皆様がお悩みの範囲で、我々がお役に立てることがあれば嬉しく思います。また、当病院は、都心の駅近に位置しており、交通アクセスに優れています。首都圏はもとより、遠方から受診される方も多くいらっしゃいます。都心の大学病院の割には、敷居もさほど高くなく、安心して受診していただける雰囲気だと思います。
また,医療機関の皆様,当院耳鼻咽喉科では、昭和初期より都心に位置する急性期病院として、社会から期待される役割を意識した診療に心がけてまいりました。昨今、個々の医療機関が独自に完結させる医療から、かかりつけ医療機関との連携による複数の施設が協力する集合体としての医療の重要性が増してきております。そうした中、当院へは入院による保存的治療や外科的治療という役割を期待されております。当院,耳鼻咽喉科に所属する医師は、それに向けて最新の診療技術の修得する努力を怠りません。私達と連携する機会をいただければ幸いです。
耳鼻咽喉科 科長 松崎 洋海
概要
耳鼻咽喉科科長の松崎洋海(准教授)、外来医長の浅居僚平(助教)、医局長の原田英誉(助教)、病棟医長の河野航(助手)以下8名の常勤医と若干名の非常勤医で診療しています。
当科では喉、耳、鼻、頸部の疾患を対象に内科的治療から外科的治療まで幅広く行なっております。特に、音声・喉頭疾患に関しては、国内でも有数の手術件数を誇る施設です。
めまい、突発性難聴、顔面神経麻痺、扁桃周囲膿瘍、喉頭蓋炎、頸部膿瘍などの入院を要する疾患には即日入院で検査治療が可能です。
また、特殊な検査や手術が必要な場合は、効率の良い診療体制や最新の医療機器を活用し、できるだけ患者さんのご都合に合わせて予定を立てさせていただきます。
専門性の高い疾患に関しては、非常勤医師にも協力いただき、国内でもトップクラスの実績を持つ指導医による専門外来を設置しております。
特徴・特色
音声・喉頭疾患
当科診療科長・松﨑の専門とする範囲です。当科では昭和の時代から音声・喉頭専門外来を続けており、歴史的にも喉頭疾患の治療を数多く行ってまいりました。お陰様で長年に渡り多くの医療機関から信頼を寄せていただき、声帯ポリープ・声帯結節・喉頭腫瘍・喉頭運動麻痺・嚥下障害・誤嚥といった疾患に悩む年間数百人の方に、喉頭鏡による経口的手術また頸部切開手術を行うことで、回復・改善のお手伝いして参りました。この咽頭喉頭機能の低下は、嚥下や発声といった人間が人間らしく生きていくことの根本に関わります。失われたり、弱められたりした機能を回復させるのは容易ではありません。しかし、そうしたものの中にも医療が介入することで改善できるものがあります。何かお困りの症状がございましたらぜひ当科への受診をご検討下さい。
耳疾患
外耳や中耳疾患は、保存的治療に抵抗する場合は手術が必要になります。当科では鼓膜穿孔を伴う慢性中耳炎に対する手術治療など各種耳科手術も積極的に行っております。また、めまいや難聴などの内耳疾患の治療においても入院治療が必要と判断した場合は柔軟に対応いたします。
鼻副鼻腔疾患
当科では内視鏡を用いた鼻内手術を数多く行っております。近年、鼻腔通気障害による口呼吸を始めとした様々な問題点が、専門家以外でも幅広く認知されるようになっています。副鼻腔炎の改善や鼻副鼻腔腫瘍の切除を目的とした手術は勿論ですが、鼻腔通気度を改善するため鼻腔内部の矯正手術も積極的に行っております。また、花粉症などのアレルギー性鼻炎に対する専門的治療も可能です。
口腔咽頭疾患
習慣性扁桃炎や睡眠時無呼吸症候群に対する口蓋扁桃摘出術、アデノイド切除術、軟口蓋形成術を数多く行っております。睡眠時無呼吸症候群に関しては保存的治療として鼻咽腔専門外来にてCPAP療法の導入を行っております。
頭頸部外科的疾患
当科では主に唾液腺・咽頭・喉頭腫瘍や甲状腺腫瘍などの手術治療や、頸部膿瘍などの炎症性疾患の外科的治療を行っております。勿論、膿瘍などに至らなくても緊急入院が必要な耳鼻咽喉・頭頸部外科領域全般の感染症・炎症性疾患の治療も柔軟に対応しております。なお、進行癌など高度な治療を要する状態と判断され当院の医療機能として対応が困難な場合は、癌拠点病院認定を受けた他施設に適宜ご紹介させていただきます。
主な対象疾患と診療内容
- 口腔・咽頭・扁桃疾患
-
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- 急性炎症性疾患
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- 内耳疾患(感音難聴、めまい症)
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- 睡眠時無呼吸症候群
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診療実績
2023年度の診療実績
- 耳科領域
-
- 先天性耳瘻管摘出術
- 5件
- 鼓膜チューブ留置術
- 2件
- 鼓膜穿孔閉鎖術
- 4件
- 鼓室形成・乳突削開術
- 14件
- 鼓膜形成術
- 8件
- アブミ骨手術
- 0件
- 鼓室形成術
- 8件
- 顔面神経減荷術
- 3件
- 耳科腫瘍手術
- 3件
- 人工内耳埋込術
- 0件
- 聴神経腫瘍摘出術
- 0件
- 内耳窓閉鎖術
- 0件
- その他
- 6件
- 合計 (内、悪性腫瘍 0件)
- 53件
- 鼻科領域
-
- 鼻茸摘出術
- 1件
- 鼻中隔矯正術
- 38件
- 下鼻甲介切除術
- 82件
- 副鼻腔根本手術
- 0件
- 鼻外副鼻腔手術
- 0件
- 鼻内副鼻腔手術(内視鏡下)
- 65件
- 鼻内副鼻腔手術(非内視鏡下)
- 0件
- 鼻副鼻腔腫瘍手術
- 2件
- 鼻腔粘膜焼灼術(含レーザー)
- 1件
- 鼻骨骨折整復術
- 0件
- 翼突管神経切除術
- 0件
- その他
- 7件
- 合計 (内、悪性腫瘍 0件)
- 196件
- 口腔・上中咽頭領域
-
- 扁桃周囲膿瘍切開術
- 0件
- 口蓋扁桃手術
- 54件
- アデノイド切除術
- 3件
- 舌腫瘍手術
- 2件
- 軟口蓋形成術
- 1件
- 中咽頭腫瘍摘出術
- 25件
- その他
- 10件
- 合計 (内、悪性腫瘍 0件)
- 95件
- 喉頭・気管・下咽頭・食道
-
- 気管切開術
- 5件
- 内視鏡下手術 ⅰ)声帯ポリープ・結節切除術
- 39件
- 内視鏡下手術 ⅱ)喉頭腫瘍
- 87件
- 内視鏡下手術 ⅲ)下咽頭腫瘍
- 13件
- 食道異物摘出術
- 0件
- 気管(支)異物摘出術
- 0件
- 喉頭腫瘍切除・全摘術
- 0件
- 下咽頭腫瘍摘出術(外切開による)
- 0件
- 嚥下機能改善手術
- 1件
- 音声機能改善手術
- 6件
- その他
- 11件
- 合計 (内、悪性腫瘍 4件)
- 162件
- 顔面・頸部等領域
-
- 顎・口蓋裂・口唇裂形成手術
- 0件
- 唾石(含顎下腺)摘出術
- 0件
- がま腫手術
- 0件
- 唾液腺腫瘍手術
- 15件
- 頸瘻・頸嚢摘出術
- 4件
- 甲状腺腫瘍手術
- 8件
- 頸部郭清術
- 0件
- 顔面外傷(上顎骨骨折等を含む)
- 0件
- リンパ節摘出術(生検を含む)
- 4件
- その他
- 22件
- 合計 (内、悪性腫瘍 0件)
- 53件
2022年度の診療実績
- 耳科領域
-
- 先天性耳瘻管摘出術
- 1件
- 鼓膜チューブ留置術
- 9件
- 鼓室形成・乳突削開術
- 6件
- 鼓膜形成術
- 11件
- 鼓室形成術
- 11件
- 顔面神経減荷術
- 5件
- 耳科腫瘍手術
- 3件
- その他
- 6件
- 合計(内、悪性腫瘍0件)
- 52件
- 鼻科領域
-
- 鼻中隔矯正術
- 52件
- 下鼻甲介切除術
- 168件
- 鼻内副鼻腔手術(内視鏡下)
- 78件
- 鼻副鼻腔腫瘍手術
- 5件
- 鼻腔粘膜焼灼術(含レーザー)
- 1件
- その他
- 17件
- 合計(内、悪性腫瘍0件)
- 321件
- 口腔・上中咽頭領域
-
- 口蓋扁桃手術
- 40件
- アデノイド切除術
- 5件
- 舌腫瘍手術
- 2件
- 軟口蓋形成術
- 3件
- 中咽頭腫瘍摘出術
- 39件
- その他
- 10件
- 合計(内、悪性腫瘍0件)
- 99件
- 喉頭・気管・下咽頭・食道領域
-
- 気管切開術
- 6件
- 内視鏡下手術 声帯ポリープ・結節切除術
- 31件
- 内視鏡下手術 喉頭腫瘍
- 53件
- 内視鏡下手術 下咽頭腫瘍
- 22件
- 嚥下機能改善手術
- 1件
- 音声機能改善手術
- 28件
- その他
- 11件
- 合計(内、悪性腫瘍5件)
- 152件
- 顔面・頸部等領域
-
- 唾石(含顎下腺)摘出術
- 2件
- 唾液腺腫瘍手術
- 9件
- 頸瘻・頸嚢摘出術
- 1件
- 甲状腺腫瘍手術
- 9件
- 頸部郭清術
- 4件
- リンパ節摘出術(生検を含む)
- 7件
- その他
- 22件
- 合計(内、悪性腫瘍4件)
- 54件