ご挨拶

日本大学病院救命救急センターの紹介をさせていただきます。当センターは昭和53年に東京都内で6番目の三次救急施設である救急医療センターとして始まり,平成3年に救命救急センターに指定されました。千代田区で唯一の救命救急センターであり,これまで40年以上にわたり院外心肺停止,急性心筋梗塞,急性大動脈解離,頭部外傷,脳卒中,多発外傷,重症膵炎,劇症肝炎,敗血症,薬物中毒など30,000人以上の重症患者を収容し治療した実績があります。
当救命救急センターは,初期治療だけではなく集中治療に重点を置いています。院外心肺停止例に補助循環を用いた治療や蘇生後症例に対して体温管理療法を積極的に行い,心肺停止例の社会復帰の向上につなげています。重症慢性腎不全に対する緊急透析治療も24時間対応しております。敗血症や虚血再灌流障害などの集中治療や,単臓器だけではなく多臓器に及ぶ障害に対する集中治療に対応しております。
当院の理念は“病院は病者のためにある”すなわち“患者さんを日常へ戻す治療”を実践することです。日本大学病院救命救急センターをよろしくお願い申し上げます。
救命救急センター センター長 斎藤 豪
