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日本大学病院

当院について

医療チームの活動

呼吸ケアサポートチーム(RST)

目的
  • 人工呼吸療法中の患者の安全管理
  • 人工呼吸器早期離脱への援助 二次的合併症予防
  • 呼吸リハビリテーション
活動内容
  • 対象患者様の回診
  • ケアカンファレンス
  • 医療スタッフに向けた学習会の実施

など,院内を横断して活動しています。

対象とする患者様

一般病棟に入院中の以下の患者様が対象です。

  • 人工呼吸器装着中,離脱後の患者様
  • 呼吸リハビリテーションが必要な患者様
  • 酸素療法実施中の患者様
部署との連携
  • 主治医と連携し,治療方針等の確認
  • 病棟看護管理者や担当看護師と共に回診し、ケアカンファレンスを実施

により,連携を図っています。

メンバー

医師
4名
臨床工学技士
1名
救急看護認定看護師
2名
集中ケア認定看護師
1名
感染管理認定看護師
1名
看護師
1名
薬剤師
1名
管理栄養士
1名
理学療法士
1名

患者様・ご家族へのメッセージ

医師より

人工呼吸器療法を実施中の患者様は,治療開始から人工呼吸器からの離脱までサポートをしていく必要があります。機械をつけたら終わりではなく,人工呼吸器装着中の円滑な治療,副次作用発生の防止および離脱を呼吸サポートチームの医師として最適解を求めながら行っていきます。

看護師より

多職種・各部署のスタッフと連携し,患者様の安全を守り一日も早い回復を目指し活動して参ります。よろしくお願いいたします。

臨床工学技士より

当院 臨床工学室と連携して人工呼吸器の日常点検および定期点検を実施することで,常に安全な状態が保たれるように心がけています。また,装着された方々にとって人工呼吸器による不快感や肺への負担が少しでも軽減できるよう,医師・看護師・理学療法士と連携し,より良い人工呼吸器の設定や使用について支援を行っています。さらに, ラウンド時に限らず機器に関するトラブル対応や院内スタッフに向けて機器の取り扱いについて説明等を行っております。

理学療法士より

呼吸ケアチームにおける理学療法士の役割は,人工呼吸器装着中の患者様に対して,

  • 分泌物貯留,無気肺,肺炎の予防や改善
  • 早期離床
  • 廃用症候群の予防とADL獲得

以上が,主な役割です。
回診の際には,他のスタッフとチームによる評価を行い,検討,相談し,必要に応じて呼吸ケア等の指導を行っております。

管理栄養士より

呼吸療法中の患者様の個々に合った食事内容や食事形態について検討させていただき,呼吸療法が効果的に行われるようサポートさせていただきたいと思います。

糖尿病透析予防指導

目的

糖尿病腎症を発症している患者様に対して早期から介入することにより腎症の進展を予防し,透析導入の減少や透析導入時期を遅らせる事を目的としています。

活動内容
  • 自分の腎臓の状態を把握し,その上で必要な血糖コントロールや、生活調整の必要性をご理解いただけるように支援
  • 腎症進展予防のための食事療法(塩分,たんぱく調整)や運動療法についての指導

患者様のライフスタイルに沿い,できるだけ分かりやすく説明することを心がけています。

対象とする患者様

糖尿病腎症2期以上の患者様で,医師が指導を必要と判断した患者様を対象としています。

部署との連携

内科だけではなく,循環器内科の医師からの糖尿病透析予防指導の依頼もあり,実施しています。

指導を実施した患者様のカルテには,実施内容を記載記録に残し,どのような介入をしたか分かるようにしています。

毎月1回開催している糖尿病・内分泌カンファレンスで,事例検討を行い,医師,看護師,栄養士,薬剤師,臨床検査技師の多職種で意見交換を行うことで,指導法の改善に役立てています。

メンバー

医師
2名
糖尿病看護認定看護師
1名
糖尿病療養指導士の資格を取得した看護師
3名
管理栄養士
3名

患者様・ご家族へのメッセージ

合併症の進展を予防するために,そして今の生活が維持できるように皆様のお役に立ちたいと思っています。

その他

毎月1回開催している糖尿病・内分泌カンファレンスでは,より良い糖尿病診療の実践を目指して,糖尿病透析予防指導以外の幅広い内容に関しても,医師,看護師,栄養士,薬剤師,臨床検査技師の多職種で意見交換をしています。

感染対策チーム(ICT)

目的

ICTは,当院における院内感染の発生を未然に防止し,感染症が発生した場合には,直ちに拡大防止策を講じています。また,全教職員に対して組織的な対応と教育・啓発活動を実施することを目的としています。

活動内容

院内感染対策チームは,

  • 院内感染防止に係わる業務及び管理業務
  • 院内感染防止マニュアルの整備
  • サーベイランス,監査及び規制当局による調査及び受入れの対応
  • 院内巡視及び自己監査業務
  • 感染管理加算1.2取得施設とのカンファレンス及び巡視

その他、院内感染防止に係わる業務全般について,活動しています。

対象とする患者様

日本大学病院に関係する全ての方々

部署との連携

診療部門,看護部,事務部門,検査部門,放射線部門,薬剤部門,SPD,清掃部門など院内の全部署と連携を取っています。

メンバー

感染管理者/感染対策室室長(ICD)専任医師
1名
感染管理認定看護師/専従看護師
1名
医師(ICD)
2名
看護師(専任・兼任)
各1名
薬剤師(専任・兼任)
各1名
臨床検査技師(専任・兼任)
各1名
事務職員
1名
ICT(感染制御チーム)/AST(抗菌薬適正支援チーム)
ICTラウンドアイテム
ICTラウンド風景

患者様・ご家族へのメッセージ

安心して受診・入院いただけるよう,院内全体で感染対策に取り組んでいます。院内の感染を防ぐためには教職員だけではなく患者様・ご家族など来院していただく方々の協力も必要になります。
病院,病室入室時の手指衛生,必要に応じたマスクの着用などご協力お願いいたします。

その他

感染症とは,環境中(大気,水,土壌,動物(人も含む)など)に存在する病原性の微生物が,人の体内に侵入することで引き起こす疾患です。

病院の中には感染症にかかっている方,免疫が低下している方も多く入院しています。そのため,病院の外よりもいろいろな種類の微生物がいる可能性が高くなります。また,感染症を治すのに使用する抗菌薬などのために,抗菌薬が効かないような菌(耐性菌)が出る可能性があります。

病院では,患者様に感染を移さないよう,耐性菌をつくらないように,色々な感染対策をおこなっています。感染症が起きないよう,想定外に感染症が広がった時にすぐわかるよう,感染対策だけに特化した感染管理認定看護師を感染管理者として配置しています。そして感染症が発生した時迅速に対処するよう,病院内を横断的に活動するチームとして感染対策チーム(ICT)が設置されています。

ICTは,医師(感染制御医師),看護師(感染管理認定看護師),臨床検査技師(感染制御認定臨床検査技師),薬剤師(感染制御認定薬剤師),事務職など多職種が協力して院内の感染対策に取り組んでいます。

活動は,ICT院内ラウンド(環境状況や感染対策の実施状況を院内全体を対象に週1回ランド部署を決めて行っています。)サーベイランス(患者様や病原微生物の把握),院内で働く全ての人を対象に感染教育講習会の実施などを病院の感染対策指針に基づきおこなっています。

褥瘡対策チーム

院内の褥瘡予防対策を効果的に推進する多職種から構成されるチームです。

目的

入院中の患者様の治療はもちろんですが,褥瘡は予防が最も重要です。

  • 褥瘡対策を協議・検討し,その効率的な推進を図ると共に,個々の患者様にとって最適な栄養管理・体圧管理・姿勢の管理を実施することを目的としています。
  • 医師・看護師のほかに,薬剤師や管理栄養士,理学療法士も加わっているため,それぞれの専門性を生かし,権限を明確にして活動しています。
活動内容
  • 週1回のカンファレンス,褥瘡回診
  • 院内講習会の開催
  • 予防ケアの啓蒙
  • 褥瘡予防マニュアルの策定
  • 月1回の会議
  • 皮膚・排泄ケア認定看護師が専従となり褥瘡の予防に力を入れています。皮膚・排泄ケア認定看護師はケアプランの計画や処置方法についての介入を行い,週1回のラウンドを行っています。

入院した患者様は,まず褥瘡ができているかいないか皮膚を見て確認します。できている場合には治療を開始し,他の場所にもできないようにケアをしていきます。褥瘡がないと確認された患者様は今後できてしまう危険性がないか予測していきます。褥瘡ができそうだと判断された場合には,その点(自分で動くことができない・坐ることができない・失禁がある・食事が取れていない,痩せている・麻痺がある,体が固まっているなど)に対しての計画を立てケアを行います。

対象とする患者様
  • D3(ステージ3)以上の褥瘡を持つ患者様
  • 3週間以上治癒しない褥瘡を持つ患者様
  • 予防が必要なハイリスクの患者様
部署との連携

チーム介入の依頼を受け,毎週木曜日,対象者の病棟へラウンドし,局所処置の検討ケアのアドバイスを実施

メンバー

医師
2名
皮膚・排泄ケア認定看護師
2名
看護師
1名
薬剤師
1名
管理栄養士
1名
理学療法士
1名
臨床工学技士
1名
検査技師
1名
事務
1名

各診療科・各部署に,専任の医師と褥瘡リンクナースが従事しています。

患者様・ご家族へのメッセージ

褥瘡を治すだけでなく,予防することもチームのミッションだと思っています。自宅で,施設でお困り事は,褥瘡対策チームに気軽に相談してください。

褥瘡は難治性潰瘍であるため,治癒できないままに退院・転院となる場合や治癒しても再発のリスクが高いために継続した予防ケアが必要な場合が多くあります。
褥瘡対策チームは,退院後の患者様の褥瘡ケアに関する相談もお受けしています。

排尿ケアチーム

入院患者の排尿自立を効果的に推進するための多職種から構成されるチームです。

目的
  • 下部尿路機能の回復または維持と排尿自立により,豊かな生活を取り戻せるよう援助する。
  • 患者様のQOL向上に寄与する。
活動内容

排尿ケアチームは,患者情報を基に,毎週火曜日ラウンドしています。

  • 検査結果と排尿日誌の情報から,「排尿自立指導に関する診療計画書」内の機能障害評価と排尿自立に向けた計画書の作成と評価を実施しています。
  • 医師は必要時主治医宛にカルテを記入し,専任の看護師やWOCNは掲示板に病棟で行ってほしいことや排尿ケアチームカンファレンスの結果などを記載し,病棟で継続的な治療や看護が行われるよう配慮しています。
  • 院内教育を実施し,排尿ケアの啓蒙活動を行っています。
対象とする患者様
  • 切迫性尿失禁
  • 腹圧性尿失禁
  • 溢流性尿失禁
  • 排尿困難
  • 尿閉
  • 頻尿
  • 残尿がある患者様
  • 尿路感染を繰り返す患者様
  • 筋力低下により排泄が間に合わない患者様
部署との連携

排尿ケアチームと病棟看護師は協働して包括的ケアを実施。専門的ケアは排尿ケアチームが病棟看護師の教育を行っています。

病棟の看護師等と排尿ケアチームは,定期的に排尿自立と下部尿路機能の評価を行い,包括的排尿ケアの有効性を検討します。

包括的排尿ケアを行っても改善が認められない場合は,画像検査,尿流動態検査等,泌尿器科での詳しい下部尿路機能の検査を行い,治療を再検討いたします。

メンバー

泌尿器科医
2名
皮膚・排泄ケア認定看護師
1名
専任の看護師
1名
理学療法士
1名

各部署に,リンクナースが従事しています。

患者様・ご家族へのメッセージ

排泄は,生まれたときから亡くなるその瞬間まで人の尊厳にかかわることです。決して恥ずかしいことではありません。

今の症状が楽になり,患者様のQOLが向上するようチーム一丸となって関わらせていただきます。

入院中のみならず,外来でもお気軽に泌尿器科または皮膚・排泄ケア認定看護師が行う専門外来へご相談ください。

緩和ケアチーム

緩和チームは2017年5月に発足し,週1回での活動を開始していましたが,この度チームメンバーの充実と需要の拡大を受け,2020年8月に本格的に活動を開始しました。

悪性腫瘍・末期心不全で入院されている方に対し,主治医からの要請を受け,苦痛を取り除くお手伝いと大切にされていることを受け入れていくように努めていきたいと思っております。

緩和ケアとは

緩和ケアとは,重い病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ,より豊かな人生を送ることができるように支えていくケアのことです。身体の症状(痛み,だるさ,吐き気,息苦しさ,むくみ)や心の症状(不安,気分の落ち込みなど)が持続すると日常生活に支障をきたし,QOL(生活の質)の低下につながります。症状の早期から介入することで症状を和らげ,QOLの維持や向上を目指します。

目的

緩和ケアチームは,患者様とご家族の価値観を尊重し,希望に合わせた治療,ケア,療養ができるように多職種チームによって全面的にサポートし質の高いケアを提供します。

主な相談内容
  • 体の症状:痛み,息苦しさ,吐き気,むくみ,だるさなど
  • 心の症状:不安,気分の落ち込み,恐怖,不眠など
  • その他:家族,仕事,療養に関するお金の悩み
  • 退院後の生活について
対象とする患者様
悪性腫瘍(進行・再発)末期心不全

各メンバーの役割

医師
痛みなどの身体の症状,不安などの心の症状について緩和します。
看護師
全人的視点から,患者様,ご家族の苦痛を把握し,緩和します。
薬剤師
薬の作用や副作用,飲み方などを分かりやすく説明します。
理学療法士
日常生活の中で安全に動きやすい方法を提案します。
管理栄養士
食事の工夫や栄養面の相談をお受けします。

栄養サポートチーム(NST)

医師,看護師,薬剤師,管理栄養士など多職種の専門スタッフが連携し,それぞれの知識や技術を持ち合い,最良の方法で入院患者様の栄養支援をするチームです。

活動内容

毎週1回回診を行い,介入患者様の栄養状態を評価し,適切な栄養療法を提言・選択・実施しています。栄養状態の改善・治療効果の向上・合併症の予防・生活の質の向上を目的に活動をしています。

対象とする患者様

主治医や担当看護師により,NSTによる栄養管理が必要と判断された入院患者様

部署との連携

主治医と連携し,治療方針等を確認します。
病棟看護管理者や担当看護師と共に回診し、食事の内容や形状を協議します。
介入患者様のカルテには,協議内容を記録に残し,情報を共有します。

メンバー

医師(NSTコーディネーター)
2名
医師(TNT研修会修了)
1名
管理栄養士(NSTコーディネーター)
1名
薬剤師(栄養サポートチーム担当者研修会終了)
1名
臨床検査技師(糖尿病療養指導士)
2名
看護師(摂食・嚥下障害看護認定)
1名
看護師(病棟管理者)
1名
看護師(皮膚・排尿ケア看護認定,オブザーバー)
1名

患者様・ご家族へのメッセージ

入院中の栄養管理は,退院後の食生活や栄養管理の改善にも繋がります。心配な事などありましたら,病棟主治医を通して,NSTへご相談ください。

当院について

診療受付時間

初診の方
月〜金曜日
/
土曜日
再診の方
月〜金曜日
/ 午後は予約診療のみ
土曜日

休診日

土曜日午後,日曜・祝日,10月8日,年末年始(12月30日〜1月4日)

住所

〒101-8309 東京都千代田区神田駿河台1-6 Google Map