主な対象疾患と診療内容

虚血性心疾患きょけつせいしんしっかん

動脈硬化で狭くなった冠動脈の先に新しい通り道（バイパス）をつなぎ血流を流します（冠動脈バイパス術）。当科では術後の回復が早い、心臓を動かしながらのバイパス術（心拍動下冠動脈バイパス術）を積極的に行っております。また状況によっては胸骨を切開せず、肋骨の間から小さな傷でバイパスを行う低侵襲手術を選択するなど、病状に合わせたベストな治療を行っております。 詳しく見る

心臓弁膜症しんぞうべんまくしょう

近年80歳以上高齢者の大動脈弁狭窄症による心不全が急増しております。当科では高齢者の弁膜症に対する外科治療にも力を入れており、平成25年に行った弁膜症手術のうち12例が80歳以上で最高齢は89歳でしたが全症例合併症なくお元気に退院されております。新病院では、さらに低侵襲なカテーテルによる大動脈弁置換術(TAVI)も導入しています。 詳しく見る

重症心不全じゅうしょうしんふぜん

IABPやIMPELLAを用いた補助循環装置の使用や循環に関わる臓器補助療法（非侵襲的陽圧換気や気管挿管による人工呼吸器療法，高度徐脈に対する一時ペースメーカー導入，利尿薬剤に不応の症例における腎代替療法）を組み合わせた治療を行っています。 詳しく見る

大動脈疾患（胸部・腹部）だいどうみゃくしっかん

動脈硬化や体質により動脈がこぶのように大きくなる動脈瘤や、血管の内側に亀裂がはいる動脈解離を起こすことがあります。症状がなくても大きな動脈瘤を放置すると破裂したり、動脈解離による臓器障害（心筋梗塞、脳梗塞、腸管虚血など）を起こすと生命に危険が及びます。当科では人工血管手術やステントグラフトを用いたカテーテル治療に24時間対応しております。 詳しく見る

心不全しんふぜん

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末梢動脈疾患まっしょうどうみゃくしっかん

動脈硬化で足の動脈が狭窄または閉塞することにより、歩行時の痛み、足先の冷えやしびれなどの症状が生じます。病気が進行すると安静時にも痛みが出現し潰瘍ができ、場合によっては下肢の壊死から切断に至ることがあります。当科では循環器内科と共にカテーテル治療やバイパス手術を行い、血流を改善する治療を行っております。 詳しく見る

糖尿病性足疾患(フットケア)とうにょうびょうせいあししっかん(ふっとけあ)

胼胝（たこ）、鶏眼（うおのめ）、陥入爪（巻き爪）、外反母趾に糖尿病、心疾患、末梢動脈疾患、静脈疾患などが加わると、些細な足の病変が潰瘍化し、趾を失うケースが見られます。フットケア外来では1～3か月おきに足の状況を診察させていただき爪切り、胼胝＋鶏眼の処置、スキンケア、自宅でのフットケア、靴の選び方の指導もさせていただきます。 詳しく見る

下肢静脈瘤かしじょうみゃくりゅう

足の静脈内にある弁に不具合が生じ、逆流を来すことによって静脈が拡大してボコボコする病気です。増悪すると疼痛、色素沈着および潰瘍等の症状が出てきます。治療法としてラジオ波を使用した血管内焼灼術を行っており、これはカテーテルを静脈内に挿入して病的部分に焼灼を加えることにより閉塞させる治療法です。ご希望時、日帰り手術にも対応いたします。 詳しく見る

深部静脈血栓症しんぶじょうみゃくけっせんしょう

深部静脈血栓症は、血栓が深部静脈にできる疾患です。通常、下肢の痛みや腫れなどの症状を起こします。また、重篤な合併症である肺塞栓を引き起こす可能性があるため早期の診断と治療が必要です。 詳しく見る