ご挨拶
脳神経外科 科長 脳腫瘍・頭蓋底センター センター長 大谷 直樹です。
『皆さまに選ばれる脳神経外科であるために』
厚労省の令和3年(2021)人口動態統計によると,脳血管疾患は老衰に次ぐ死因第4位となっています。これまで悪性腫瘍,心疾患と3大死因の1つとされてきた脳血管疾患は,2011年頃より老衰や肺炎を下回る結果です。それは,我々長寿社会の健康に対する意識の高まり,知識の向上はもちろんのこと,脳神経外科医療の進歩もその一助を担っていると考えられます。
脳梗塞発症直後に閉塞した血管を再開通させる血栓溶解療法(t-PA)が2005年に,カテーテルで治療をする脳血管内治療も2010年に日本で認可され,脳卒中直後の超急性期においての治療法が進歩してきました。治療技術の進歩は目覚ましく,今では開頭を必要としない脳血管内治療は,脳血管障害に対する第一選択治療となっています。
しかし,治療がいくら進歩したとはいえ,生涯に関わらないかもしれない脳神経外科に,もしかかる必要があるとすれば,命や人生に関わる重大な出来事になります。 そのもしもの時に,日本大学病院 脳神経外科を選んでいただけるように,また最後の砦であるべき大学脳神経外科の役割を果たすべく難疾患・難手術とされた患者様を受け入れるために,在籍するすべての脳神経外科医師が最高水準の手術技術を獲得・維持し,患者様に最善の治療を提供できるよう,あらゆる研鑽をスタッフ一同,日々これからも務めて参ります。
日本大学病院 脳神経外科チームは24時間365日,いつも皆さんのそばに存在し,皆さんの「脳を守り,人生を守る」ことをチーム最大の目標と心得て,脳神経外科医師,看護師,関わる全スタッフ一丸にみなさんの治療・看護に全力で取り組む体制で,かつては江戸の要所「駿河台」にて,これからも脳神経外科医療に邁進しておりますので,もしもの時はどうぞご利用ください。
脳に関わるあらゆる疾患で何かお困りのことがございましたら,日本大学病院 脳神経外科にご相談ください。
脳神経外科 科長 大谷 直樹
