麻酔科・ペインクリニック Anesthesiology & Pain Clinic
概要
手術室麻酔
2024年度の麻酔科管理症例数は2500件を超えるところとなりました。近年の患者背景の特徴として、抗血小板療法や抗凝固療法を行っている患者が増加していることや、周術期の深部静脈血栓予防の観点から術後早期の抗血栓療法が開始される患者が多いことから、硬膜外麻酔を併用する患者は減少してきています。その代替鎮痛手段として、神経ブロックを併用する症例が増加しています。昨今の画像診断装置の性能向上は著しく、当院においても神経ブロックに特化した超音波画像診断装置を駆使し、的確な手技を行っています。手術室での超音波画像診断装置の絶対数が不足しており、取り合いとなっているのは嬉しい悲鳴です。
当院手術室はハイブリッド手術室を有することから、循環器内科による経皮的大動脈弁置換術(TAVI)の症例数が増加しており、今後は経皮的僧帽弁形成術(MitraClip®)の治療も開始する予定です。心臓血管外科症例共々、日本心臓血管麻酔学会専門医取得者を中心として質の高い麻酔管理を提供しています。
ペインクリニック
ペインクリニック外来では主として痛みの治療を行っております。対象となる疾患は頭痛、顔面痛、頸部痛、肩痛、上肢痛、腰下肢痛、帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、遷延する術後痛などの痛みです。これらの痛みを起こす疾患について神経ブロック、薬物療法、非侵襲的な治療として低反応レベルレーザー治療などを施行しています。当院で行っている神経ブロックの種類として、星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、眼窩上神経ブロック、眼窩下神経ブロック、オトガイ神経ブロック、上顎神経ブロック、下顎神経ブロック、後頭神経ブロック、肩甲上神経ブロック、傍脊椎神経ブロック、肋間神経ブロック、腕神経叢ブロック、深頚神経ブロック、浅頸神経ブロック、大腿神経ブロック、坐骨神経ブロック、外側大腿皮神経ブロックなどを行っています。また、出血傾向、重篤な合併症などのため神経ブロックが行えない症例には、低反応レベルレーザー治療、各種薬物療法(非ステロイド性抗炎症薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗不安薬など)を行い、痛みの軽減に努めております。
診療実績
2024年度の診療実績
- 麻酔管理症例数
-
- 全身麻酔(吸入)
- 1441件
- 全身麻酔(TIVA)
- 553件
- 全身麻酔(吸入)+硬・脊,伝麻
- 378件
- 全身麻酔(TIVA)+硬・脊,伝麻
- 99件
- 硬膜外麻酔
- 1件
- 脊髄くも膜下麻酔
- 6件
- その他
- 22件
- 合計
- 2500件