ご挨拶
当科は、科長、ペインクリニック室長、以下11名の麻酔科常勤医師を中心に手術室での全身麻酔、及び一部局所麻酔の管理を行い質の高い麻酔を提供しています。加えて、ペインクリニック外来では、専門医を中心に診療しています。土曜日の外来は、各診療科の依頼を受け、高リスクの患者さんなどに対して麻酔前診察を行っています。
麻酔科・ペインクリニック 科長
手術室麻酔業務においては年間2500件前後の手術症例の麻酔を担当しています。各科からの依頼のあった手術症例に対し、その症例にあった麻酔法を選択し、安全な麻酔管理、痛みのない術後を提供するよう心がけています。近年の高齢化社会に伴い65歳以上の症例が全体の35%という数字を示しています。また、手術症例の高齢化に伴い術前リスクが高い症例も増えてきているのが現状です。このような症例に対しても診療各科と術前の綿密な検討を行い、各種生体監視モニターを駆使しリアルタイムに患者さんの全身状態を把握しつつ麻酔管理を行っています。
四肢の手術の場合には、硬膜外麻酔も併用しますが、近年、超音波エコー下神経ブロック(腕神経叢ブロック、大腿神経ブロック、坐骨神経ブロックなど)も行っております。超音波エコーを使用することにより、神経、血管が同定できることからブロックの成功率を向上させること、局所麻酔薬の血管内注入による局所麻酔薬中毒を回避することが可能です。
ペインクリニック外来では主として痛みの治療を行っております。対象となる疾患は頭痛、顔面痛、頸部痛、肩痛、上肢痛、腰下肢痛、帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、遷延する術後痛などの各種の痛みです。これら痛みを起こす疾患について神経ブロック、薬物療法、非侵襲的な治療として低反応レベルレーザー治療などを施行しています。
当院で行っている神経ブロックの種類として、星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、眼窩上神経ブロック、眼窩下神経ブロック、オトガイ神経ブロック、上顎神経ブロック、下顎神経ブロック、後頭神経ブロック、肩甲上神経ブロック、傍脊椎神経ブロック、肋間神経ブロック、腕神経叢ブロック、深頚神経ブロック、浅頸神経ブロック、大腿神経ブロック、坐骨神経ブロック、外側大腿皮神経ブロックなどを行っています。外来でも、超音波エコーを用いた神経ブロック(特に星状神経節ブロック、腹横筋筋膜面ブロック、腕神経叢ブロックなどに対し)を行っています。また、出血傾向、重篤な合併症などのため神経ブロックが行えない症例には、低反応レベルレーザー治療、各種薬物療法(非ステロイド性抗炎症薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗不安薬など)を行い、痛みの軽減に努めております。
日曜日・祝日,日本大学創立記念日の振替休診日(10月5日),年末年始(12月30日〜1月3日),ゴールデンウィーク(5月3日〜5月6日)
〒101-8309 東京都千代田区神田駿河台1-6 Google Map