概要
当院の透析室は10床(うち個室2床)で,主に入院患者さんに対する透析を行っています。
透析導入期の入院や透析患者さんの検査入院をはじめ,各科と連携し他院からの紹介入院を積極的に受け入れています。
このため,透析患者さんの様々な病態に対応できるようLDLアフェレーシスやオンラインHDFなど充実した設備を調えております。透析療法の安全性を担保するため透析液の清浄化にも取り組んでおり,日本透析医学会および日本臨床工学技士会が推奨する水質基準を満たしております。
腹膜透析の実施のみならず,泌尿器科と連携し腹膜透析導入も積極的に行っております。

日本大学病院透析室の特徴
当院では循環器内科医が中心となって透析医療を実施していますので,超音波検査やCT/MRI検査,核医学検査などを駆使した心血管機能評価をもとに,心不全治療や動脈硬化性疾患に対する血管内治療を行っています。
バスキュラーアクセストラブルに対しても循環器内科ならではのカテーテル治療はもちろん,心臓血管外科とも連携し迅速な対応を心掛けています。
日本大学病院は各科の連携が良好であり,複数科にまたがる治療も多く行っています。
集中治療
集中治療室(ICU)では循環動態不安定な方に対して持続的血液濾過透析(CHDF)を行っていますが,維持透析患者様が集中治療室に入った場合はCHDFでは透析効率が不充分のため,効率のよい血液浄化が行えるようRO装置付移動用透析装置も用意しています。
救命救急科との連携においては,エンドトキシン吸着療法や血漿交換療法などの血液浄化も行っています。
感染症対策
感染症への抵抗力が低下しやすい透析患者さんだからこそ,安心して透析を受けられるよう,感染症対策には細心の注意を払っています。透析室入室前には感冒症状の有無などをチェックし,体温測定を行っています。医療者のマスク着用や衛生管理徹底はもちろん,各ベッドにはビニールカーテンを設置し遮蔽を行い,透析室内に高性能空気清浄機を3台設置しています。また,発熱などがある患者さんに対し,個室で隔離をしながら透析することも可能です。
受診の際には
体調不良などありましたら,まずはかかりつけの透析クリニックにご連絡ください。
外来受診や入院の際には,かかりつけの透析クリニックからの診療情報提供書(透析条件含む)を1F受付または入退院センターにご提出ください。
当院にご連絡いただく場合は,診療時間内であれば透析室(内線3700)に,診療時間外は循環器内科当直医(内線5635)までご連絡ください。
- 電話番号
- 代表 03-3293-1711
- FAX
-
透析室 03-5577-3495
地域医療連携室 03-3293-1741