小児科概要
日本大学病院小児科は、令和4年4月1日から新体制で日々の診療に当たらせていただいております。小児科は外来、病棟ともに病院の7階にあります。外来では午前中は主に一般外来、午後は専門外来、乳児健診、予防接種として、様々な疾患を幅広く診療しています。また病棟は7A病棟として全22床を有し、24時間完全看護体制で対応しております。緊急時を除き原則予約制を取っており、専門分野によって受診いただく曜日や手順が異なりますので、受診をご希望の際は、まずはお電話などでご相談ください。今後も急性疾患を主とした地域医療への貢献とともに種々の専門疾患に対する高度医療の提供をモットーに、夢ある多くの子供たちの将来を見据えた医療を提供していきたいと思っております。
小児科外来(7階)



科長からの挨拶と科の特色
令和4年4月1日から日本大学病院小児科科長に就任しました石毛美夏です。
私は当院の理念である「病院は病者のためにある」を実践するために、患児を第一に考え、また、小児科という診療科の特性上、毎日の治療やケアにあたる親御さんやご家族のお気持ちを大切にした診療を行っています。
当科では、小児科専門医による一般外来、および各分野の小児領域別専門医による糖尿病・内分泌外来、先天代謝異常外来、アレルギー外来、神経外来、腎臓外来、血液外来、循環器外来、生活習慣病外来を行っています。また、乳幼児健診や予防接種などの予防医療も提供しています。救急医療では、千代田区内で唯一の24時間小児の外来・入院に対応できる二次医療機関であり、一般診療、専門診療、予防医療、救急医療など様々な場面で多くの患者さまの診療に当たらせて頂いています。
これからも、ご家庭と共に地域の医療機関や保育園、幼稚園、小中学校と連携しながら、様々な疾患で地域の皆様の医療に役立つよう努めて参ります。今後とも日本大学病院小児科をどうぞよろしくお願い申し上げます。

専門分野の診療と特徴
救急医療
「ちよだこども救急室」として千代田区の平日準夜間の小児救急診療を担当するとともに、24時間365日小児救急患者さんをお引受けしています。発熱・嘔吐などの一次救急から入院加療が必要な二次救急、さらに人工呼吸器や集中治療を必要とする高度な診療にも対応可能です。
先天代謝異常症
フェニルケトン尿症、メープルシロップ尿症や脂肪酸・有機酸代謝異常症など新生児(タンデム)マススクリーニングの対象疾患および低血糖、糖原病、尿素サイクル異常症、ウィルソン病、ライソソーム病などに対する精密検査、診断から治療、成人後の指導や合併症対策など、最新の食事・薬物療法を提供しています。根治療法としての肝移植や骨髄移植も他施設と連携して行っています。専門医による遺伝相談も可能です。
内分泌疾患
先天性甲状腺機能低下症、先天性副腎過形成症などの新生児マススクリーニングの二次精査や低身長・甲状腺疾患・思春期早発症など、幅広い疾患、年齢への対応が可能です。
糖尿病
病型や年齢を問わず、診断と治療に幅広い経験を有しています。特に1型糖尿病患者は日本有数の患者数で、インスリンポンプ治療(CSII)や持続皮下ブドウ糖濃度測定(CGM)などにより患児の生活背景に合わせた治療を行い、糖尿病キャンプも主催しています。特別な糖尿病に関しては遺伝学的検査も行っています。
アレルギー疾患
小児アレルギー全般の対応が可能です。食物アレルギーに対する負荷試験やエピペンの指導、アナフィラキシーに対する緊急対応も行っています。
神経疾患・心身症
熱性痙攣、てんかんなどの痙攣性疾患や脳炎・脳症、髄膜炎、発達障害などの診療、及び臨床心理士による小児心理カウンセリングなど最近増加する小児の「こころ」の問題に取り組んでいます。
腎臓疾患
急性・慢性腎炎、ネフローゼ症候群、夜尿症などの腎疾患すべてに対する診断と治療を行っています。学校検尿で発見された蛋白尿、血尿に対する適切な診断と指導および治療も行なっています。
小児病棟
24時間完全看護体制であり、ご家族の状況やお子さんの年齢にかかわらず治療に専念いただけるよう、入院中の付き添いは必要ありません(病状により、付き添いをお願いする場合があります。また、未就学児ではご希望により付き添いいただけます)。
専属の病棟保育士を配置し、お子さんの療養のお手伝いをさせていただくとともに、クリスマス会や七夕会など季節にあわせた行事を行っています。感染のおそれがなく安静度の許可がでたお子さんは、おもちゃや絵本などを備えたプレイルームをご利用いただけます。就学中に長期入院を必要とされる方には訪問学級もご案内しています。


