術前から患者さんを支える周術期のチーム連携
当院の手術室が実践している「患者さんを中心とした安心・安全な手術医療」への取り組みをご 紹介させていただきます。今回のテーマは、私たちが大切にしている「術前から始まる周術期のチ ーム連携」です。
【実施率 100%の「術前訪問」で不安を安心へ】
手術という非日常の体験に対し、患者さんは計り知れない不安を抱えていらっしゃいます。当院 では、当日緊急手術を除く全身麻酔の全症例において、術前訪問を実施しています。手術室看護師 が 事前に病室へ伺い、「何に一番不安を感じているか」を丁寧にすくい上げ、ここで得た情報をチ ーム全体で共有することで、当日の安全な個別的な看護へと直結させています。
【状態に合わせて実践する「術後の継続看護」】
手術看護は、手術室の中で完結するわけではありません。全症例で行う術前訪問で得た情報や 手術中の状況は、病棟へ引き継がれ日々の看護に活かされています。
その上で、患者さんの状態に応じた直接的な術後支援も行っております。術後も継続して観察が 必要な患者さんには、手術を担当した看護師が病室を訪問し、術中の状況を踏まえて状態を確認し、 必要に応じて病棟看護師へ看護の引継ぎを行います。
さらに、硬膜外麻酔や静脈内 PCA(患者自己調節鎮痛法)を使用される患者さんには、「術後疼 痛管理チーム」が病室を訪室し、患者さんとの対話やしぐさから発せられるメッセージを丁寧にくみ 取ることを心がけています。その情報を踏まえて、医学的な根拠に基づいて PCA 設定の調整を行 うとともに、患者さん自身が安心して疼痛管理できるよう、適切な使い方について丁寧な指導・支 援を行うことで、痛みを最小限に抑えたスムーズな早期離床へとつなげています。
先生方からご紹介いただいた大切な患者さんが、少しでも安心して手術に臨み、笑顔で地域へお 戻りいただけるよう、今後も質の高い周術期医療を提供してまいります。