「2027年度日本大学進学ガイド」
インタビュー

リスナーと医療を言葉でつなげる!
好奇心あふれる番組作りの楽しさ

(左上から時計回りに)

医学部 医学科 教授 権 寧博

芸術学部 放送学科 教授 茅原 良平

芸術学部 放送学科 3年 堀 花菜子

愛知県立名古屋西高等学校出身

芸術学部 放送学科 3年 三田村 勇輝

私立片山学園高等学校(富山県)出身

芸術学部 放送学科 3年 下竹 青空

鹿児島県立加治木高等学校出身

芸術学部 放送学科 3年 笹山 拓人

こころ未来高等学校(長崎県)出身

(学年は取材時)

等身大の医療従事者の姿を,温かな声に乗せて伝える

茅原:病院を聴くラジオ『anatato』は,日本大学医学部附属板橋病院で働く医療従事者をゲストに招き,仕事の裏側や医療への思い,その人ならではの素顔を深掘りするポッドキャストです。病院という場所では,どうしても患者と医師という機能的な関係になりがちですが,学生MCとの会話を通じて1人の人間としての温かさを届けたいと考えています。

権:病院には,患者さんの健康に真剣に向き合う医療従事者の姿があります。そういった熱意や正しい健康情報を発信することで,地域住民,そして大学生のヘルスリテラシー向上につなげたいと考えていました。そこで,ラジオ制作のプロである茅原先生と芸術学部の学生たちの力を借りることになったのです。

茅原:単に医療情報を伝えるだけならパンフレットでもよいでしょう。しかし,音声だからこそ伝わる感情や空気感があります。最近注目が高まっているポッドキャストを通じて,総合大学である日本大学ならではの「医学×芸術」連携が形になりました。

学生らしい発想で,リスナーの心を動かす番組を作る

茅原:本番組は,台本作成から収録,番組の進行,編集までを学生が担っています。授業で培った番組作りのスキルを実践に生かせる,貴重な学びの場です。まず私のゼミ生である三田村さんに声をかけ,制作チームを作るところからスタートしました。

三田村:実は私の父が医者であることから,幼い頃から医療は身近な存在でした。「放送」という自分の専門性で医療と関われることが嬉しく,すぐに参加を決意。友人に声をかけてチームを発足しました。私は笹山さんと一緒にディレクターとして,番組全体を取りまとめています。番組作りの第一歩は,ゲストの先生の専門分野を調べること。そのうえで,若者のリスナーにも楽しんで聴いてもらえるよう,「自分たちが先生に何を聞いたら面白いか」という等身大の視点を一番大切にしています。

笹山:方向性が固まったら台本を作成します。医療の話題だけではなく,先生の人柄が伝わる質問を意識的に織り交ぜるようにしています。収録内容をより分かりやすくまとめる編集作業は,番組の完成度を左右する重要なパートです。配信後に先生から「分かりやすくまとめてくれた」と感想をもらえた時は大きな自信につながりました。もっと聞いてもらうためにはどうしたらよいか。試行錯誤を重ねて,エピソード毎にブラッシュアップしています。







下竹:私はMCとして,2人が作った台本をもとに収録を進行しています。私自身,もともと病院に行くことに少し苦手意識があったんです。しかし先生方と実際にお話ししてみると,お酒が好きだったり趣味に情熱的だったりと人間味あふれる部分に触れて,その意識がガラリと変わりました。日頃から患者さんと接している方ばかりなので,話が非常に分かりやすく,私の素直な疑問にも丁寧に答えてくださる姿が印象的です。先生方の人間性が自然と伝わるよう,会話の流れを大切にしています。







堀:私はSNSでの広報活動を担当しています。ポッドキャストは顔が見えないメディアだからこそ,視覚的な広報が重要だと思っています。収録の舞台裏や学生・先生の表情を写真で発信することで,リスナーの方々に番組をより身近に感じてもらえるよう工夫しています。











多種多様な学びをポッドキャストでつなげる

茅原:本プロジェクトが始まって約1年。最近ではリスナーから感想が届くことも増えました。看護師を目指す学生の方からの「励みになった」という声や,ヘビーリスナーの方からの具体的な改善案など,どれも貴重な意見です。学生には「誰かに聞いてもらっている」という実感を味わいながら,番組作りを楽しんでほしいと思います。今後は,ポッドキャストで生まれたつながりを生かしてシンポジウムを開いたり,スタジオを飛び出して病院で収録したり,さまざまな学部の専門家を招いたりと,さらに活動の幅を広げていきたいですね。

権:日本大学の広大な学びのフィールドでは,連携の可能性は無限大です。このラジオで医者の人間性や健康にまつわる情報を知ってもらうことで,少しでも病院を身近に感じてもらい,健康意識を高められたらうれしいです。

三田村:番組は今後も進化させていくつもりなので,まだ聞いたことのない方は,ぜひ一度聞いてみてください。自分自身の健康や生活を見つめ直すヒントが見つかるかもしれません。

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