北九州スイーツを商品化

本学チームが優秀賞

学び・教育
2021年12月03日

北九州都市圏域の食材を使ったスイーツの商品化を目指すワークショップで、「日本大学N-2チーム」が考案した「100万ドルの梨ケーキ」「いちじくのフルーツティー」が優秀賞を獲得した。

さらに優秀賞3チームの中から唯一、同市に店舗を構えるカフェ「Rcafe」のパティシエ、上村憲生さんがレシピを監修して実際に商品化する対象に選ばれた。

このワークショップは「スイーツ開発で北九州の魅力発見~マーケティング&SDGsを学んで、目指せ!商品化~」。ケーキやパフェなどの商品開発を通して北九州市と近隣市町で構成する北九州都市圏域の魅力を首都圏の若者に知ってもらおうと同市東京事務所が企画した。

参加したのは本学を含め明治大、中央大の計53人の学生。同じ大学同士で5人程度のグループに分けられ、8月と9月に2回、オンラインで北九州の食資源や商品化のプロセス、販売方法などを学んだ。地元の北九州市立大学の学生も各チームに加わり、地域の特色などをアドバイスした。

地産地消や食品ロス軽減といったSDGs(持続可能な開発目標)についても理解を深めた。

いちじくのフルーツティー

いちじくのフルーツティー

9月26日に都内の会場で各チームが成果を発表。梨やイチジク、エディブルフラワー(食用花)を使ったスイーツを紹介し、プレゼンテーションを行った。市場性やストーリー性などの観点で審査され、N-2チームが提案したケーキとティーのセットの商品化が決定した。

日本新三大夜景の一つが望める皿倉山をケーキのモチーフにした商品設計やプレゼン力などが高く評価された。夜景の色の紫色は、バタフライピーというマメ科のハーブを使ったゼリーで表現。食用花で飾り、華やかさを添えた。

梨と同様に北九州都市圏域でよく栽培されているいちじくは、アンチエイジングのほか脂肪燃焼促進、むくみ解消などの美容効果が期待できるという。

10月21日から北九州市のカフェで、「100万ドルの梨ケーキといちじくのフルーツティーセット」として1,540円(税込み)で販売され、好評を博した。

カフェでメニューの商品設計ポイントが紹介されている

カフェでメニューの商品設計ポイントが紹介されている

N-2チームのメンバーは本学の杉野眞珠さん(リーダー)、中村勇介さん、伊藤美桜さん、武田玲音さんと北九大の生野翼さん、四辻帆乃香さん。

杉野さんは受賞に際し「自分たちが考えた商品が実際に作られるんだと思うと涙が浮かんできました。とてもよいチームワークが発揮できたと思います」と喜びを語った。

伊藤さんは「これまで北九州市のことを全く知りませんでしたが、今回のイベントを通じて多くの魅力を知ることができました」とワークショップを振り返った。