6季ぶり大学選手権出場の立役者

ラグビー部 坂本 駿介選手

スポーツ
2020年01月10日
ラグビー部 坂本 駿介選手

ラグビー部 坂本 駿介選手(スポーツ科学部4年)

12月上旬。アスレティックパーク稲城のグラウンドではラグビー部が大学選手権に向けて、激しいトレーニングを行っていた。その中心にいるのは坂本駿介選手。取材に応じる彼は、グラウンドで仲間を鼓舞する姿からは想像できない、愛嬌たっぷりな笑顔を持つ21歳の好青年だ。

坂本選手がラグビーを始めたのは中学3年の時だ。

「当時は野球をしていたのですが、中学最後の大会が終わった後、父親の知り合いに市のラグビークラブの方がいて、練習に連れて行ってもらいました。体をぶつけ合うことが新鮮でしたし、タックルを初めて決めたときの高揚感は忘れることができません」

たちまちラグビーに熱中した坂本選手は、青森の強豪校三本木農業へ進学。高校1年の冬にはレギュラーの座を射止めた。

15人制ではかなわなかったが7人制ラグビーでは全国大会に出場するなど着実に実力を伸ばし、本学ラグビー部の門をたたくこととなる。三本木農業の仲間がいない厳しい環境で鍛えたいと考えたこと、創部100周年に向けてラグビー部を強化したいという二つが進学の決め手になった。

大学最後の1年間は主将を務め、関東大学リーグ戦を2位に導き、6大会ぶり18度目の大学選手権出場を決めた。

「この1年で練習量だけでなく質も強度も向上し、私生活の面でもルールを見直したことが結果につながりました。僕は先頭に立つタイプではないのですが、杉本悠馬(文理4年)など、周囲の4年生がサポートしてくれたおかげです」

卒業後は大学院に進み、コーチングを学ぶ予定で、将来本学を指揮するのが今の夢だ。トップリーグからの誘いもあったが、昨年脳震とうで半年間プレーできない時期があり、大学で現役を退くと決めた。

「個人的に絶好調で、チームもいい準備ができ、手応えがあります。自分たちの泥臭いラグビーを」と人一倍強い大学選手権への思いは20年ぶりのベスト8という成績に結実した。

ラグビー部
坂本 駿介選手

スポーツ科学部競技スポーツ学科4年。1998年3月生まれ。青森県立三本木農業高卒。179cm、113kg。
2018年U20日本代表候補。
趣味は野球、体を動かすこと、温泉。好きな食べ物はミカン、米。