2021年6月22日 神宮球場 東都大学野球1部2部入替戦
4年8季ぶりに1部復帰を決めた野球部。再来年は創部100周年を迎える
ついにその瞬間はきた。
偉大な4年生エース赤星投手(日大鶴ケ丘)が、延長になって12回裏に登板、1点をリードして迎えた13回裏にも打者を内野ゴロに打ち取り、見事に火消し役を果たした。
歓喜あふれる日大ベンチそして応援スタンドに染まる桜色のうちわがきらびやかに輝いた。昨日の東洋大には林(大垣日大)の2ラン本塁打で2-1と逆転勝ち。そして今日の立正大では、2ラン本塁打で先制され苦しくなったが、そこから1点ずつ丁寧に返し2-2の同点延長だった。
「リーグ戦のグラウンドとは違って、やはり神宮球場は大学の応援の声が聞こえて、またたくさんの観客がいて、投げて気持ちが入りました。秋も、この神宮球場で投げるのが楽しみでなりません」
初戦に完投勝利さらに今日の救援で力投し、赤星投手はようやく嬉しそうな表情を見せた。
初戦・東洋大戦を完投し、連日となる立正大戦で抑え切ったエース赤星
「総力戦になると思い攻走守を充分に鍛錬してきました。最後の得点もその積み重ねで、自信を持って戦えました。この就任1期目での優勝は本当にうれしく思います」
一戦必勝で挑んできた片岡監督は、少し目を潤ませながら語った。
1部校から2チームと2部優勝の日大で争う、今季の変則的な入れ替え戦、日大は初戦に勝利した勢いを確実に優勝へとつなげた。
「秋の1部リーグ戦では優勝を狙っています!」
と言い切った注目のエース赤星投手、その決め球ツーシームを武器に、日大硬式野球部は再び、東都1部優勝をめざす。
今年1月より監督に就任した片岡監督にとっても感無量の昇格となった