パリ五輪目指し大学生活スタート
~水泳部注目の3人に聞く~

スポーツ
2022年04月27日

水泳部に3人の注目選手が入部した。東京五輪に出場した日大豊山高出身の柳本幸之介さんとインターハイで活躍した日大高出身の小方颯さん、そして「飛び込み一家」の一員で国際大会の経験も豊富な目黒日大高出身の金戸凜さんだ。

いずれもスポーツ科学部で学びながら、2年後のパリ五輪を目指す3人。4月8日に武道館で開催された入学式の直後に、競技の目標や意気込み、大学生活への期待などを聞いた。


 

柳本幸之介さん

柳本幸之介さん

武道館で大々的に入学式を挙行する日本大学はさすがだなと思いました。こういう大学に入学したからにはしっかり結果を出して貢献したい。先輩方がたくさんいい記録を出してこられたが、負けないくらいいい結果を出したいです。昨年の東京五輪は出場することが目標でしたが、次のパリ五輪ではしっかりとメダルを獲得して、大学や関係者に恩返しをしたい。五輪で結果を出すことが今一番目標にしていることです。

パリの前に来年、福岡で世界選手権が開かれます。地元の佐賀県に近いところでやる世界大会は数少ないし、そういう大会でしっかりとメダルを取って、経験を積んでからパリ五輪に臨み、世界の選手と戦って勝てるようにしたい。今年の目標はまず4月末からの日本選手権で結果を出し、アジア大会のメンバーに入ること。200メートル自由形と400メートル自由形にエントリーしています。

地元の先輩でもある吉田啓祐選手が活躍していることもあって日大に進みました。

大学生になったら、高校の時のようにがっちり勉強するというよりも、学業と水泳を両立しつつ、ちょっとずつ遊びながら楽しんで充実した大学生活を送りたいです。


 

小方颯さん

小方颯さん

スポーツ科学部なので、ほかの競技の人と関わることが多いと思います。コーチからも、視野を狭めずにいろんな人から学ぶように言われています。水に入る前に陸上トレーニングを約1時間やりますが、走るのが苦手で持久系のトレーニングが詰めていなかったので、陸上部の選手と交流を深め、走るアドバイスなどをいろいろ聞きたいです。400メートル個人メドレーを泳ぐに当たり、スピードタイプなので持久力に欠けている部分があって。軽い有酸素運動で心肺機能をアップできたらいいなと思います。

頼もしい先輩方がたくさんいらっしゃいますが、池江さんに会ってみたいです。ちょっと怖いですけど(笑い)。自分から声をかけ、水泳以外のことを話したいと思っています。

3月の代表選考会で国際大会の代表を逃してしまいました。4月末にアジア大会の追加選考(日本選手権)があるので、まずそこで自己ベストを更新し、代表に入りたいです。

来年の福岡(での世界水泳)は自国開催で楽しみであるし、東京五輪の選考会ではうまく力が出せなかったので、反省を踏まえてチャレンジします。僕の長所は4泳法を満遍なく泳げることで、自分でレース展開を変えていけます。今年はまずインカレで、本多灯選手を破って400メートル個人メドレーで勝ちたいと思います。

スポーツのことを学びたいと思い、日大のスポーツ科学部に決めました。入学前から本多選手に他の競技の選手と一緒に話し合えると聞いていました。


 

金戸凜さん

金戸凜さん

入学式が終わってやっと(大学生活が)始まったなという感じです。ガイダンスは既に始まっていて、新しい友達もできました。正式に大学生になったのだなという実感があります。

今年は世界選手権(ブダペスト)とアジア大会があるので、そちらに向けてまず頑張ります。個人種目ではなくてシンクロ板飛び込みという種目なので、自分が良ければというわけにはいきません。ペアの三上紗也可選手は東京五輪も経験しているし、着々と力を付けています。簡単にはメダルは取れませんし、試合内容が良くないと結果も出ないので内容を良くしたいです。

環境が変わっていきなり忙しくなりました。今までは(通信制で)日中は何もありませんでしたが、これからは授業があります。

大学に飛び込みの施設があるわけではないので、練習はいつも通りです。水泳部にも兄しか飛び込みの選手はいません。

兄と姉がいたというのが日大進学の決め手ですが、今まで競技をするだけの生活で、大学では競技に生かせる知識を学べるのではないかという思いがありました。こうした知識を身に付けて自分の演技がどこまで変われるのか楽しみです。