盛暑の候、ますますご清栄の段、心よりお喜び申し上げます。
私自身、2020年10月以来のニュースレターの執筆になります。前回は新型コロナウィルス感染について触れました。それから約2年。未だ新型コロナウィルス感染の流行は増減を繰り返しながらも続いております。それ故、来院一つにしても、検温、マスクの着用、手指消毒といった衛生管理は徹底され、少なくとも当院では、入院する際や手術を受ける際も、事前に抗原検査やPCR検査は必要であり、それらが解消されるには、まだ時間がかかると思われます。
その中でも、当科での治療を必要とし、お越し下さる患者様やご紹介下さいます近隣の先生方に厚く御礼申し上げます。当科の外来状況について少しだけ述べさせて頂きます。令和元年度、当科を受診して頂いた患者様は1日平均98名(新来12名、再来86名)、令和2年度は1日平均78名(新来8名、再来70名)、令和3年度は1日平均79名(新来8名、再来71名)でした。また、外来手術件数は、令和元年度は243件、令和2年度は171件、令和3年度は139件でした。
新型コロナウィルス感染の流行が本格化した令和2年度を境に考えますと、数値に相違がある状況ですが、国が提案する医療提供体制の構築により、今後はさらに影響を受ける可能性があります。ホームページにも記載されていますように、当院では令和4年4月から初診の選定療養費を5500円から9900円(再診は6600円、時間外は12100円)に増額し、また、同年7月から院外処方は最大30日分までとなりました。そのため、紹介状が無い初診の患者様や長期処方に制限がかかったことで、以前から当科を気に入って長くお越し下さっている患者様に関しましては、よりご負担が増し、ご不便をおかけする状況となりました。
その上で、当科での急性期治療施行後に病状が安定された患者様に対しましては、紹介元の医療機関やいわゆる“かかりつけ医”を作って頂くべく、地域の医療機関へご紹介致しますこと、何卒ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
末筆となりますが、今後の皆様のご健康とご多幸をお祈り致しまして、これからも満足のいく専門的治療や診療を提供できますよう、当科スタッフ一丸、精進していきますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。