対象疾患について
平成30年7月1日付で日本大学病院呼吸器外科が新設いたしました。
呼吸器外科での診療対象疾患といたしましては,肺癌をはじめとする呼吸器悪性腫瘍(転移性肺腫瘍,縦隔腫瘍など)のほか,気胸などがあります。近年,肺癌は罹患数および死亡数ともに全癌腫の中でも上位を占めており,今後も増え続けることが予測されています。
原発性肺癌に対して、当院呼吸器外科では胸腔鏡を用いた小さな手術創で手術時間、出血量を抑えて患者さんへの負担の軽い手術を提供いたします。呼吸器内科、放射線科、病理診断科などとも密に連携して、患者さん一人一人にとって最適な治療を提供いたします。具体的には臨床病期(ステージ)1・2期では、胸腔鏡を用いた小開胸、低侵襲手術を行います。
気胸は若年者自然気胸では全例胸腔鏡下手術を行っており、近年は術後再発の予防として、ソフト凝固という電気メスの一種による嚢胞焼灼、吸収性シートによる補強を追加することで成績が向上しております。
原則として初診の予約をお願いしておりますが、予約なしでも紹介状を持参いただけましたら、当日の診察にも柔軟に対応させていただきます。当科に紹介いただいてから,手術の必要な患者さんには原則2週間以内には対応することが可能な体制をとるよう、本院である板橋病院とも適宜連携をとり診療を行っています。
「すべては患者さんの利益のために」をモットーとし,地域の医療連携医の先生方と協力して,患者さん一人一人に最善の医療を提供できるよう努めてまいりますので何卒よろしくお願い申し上げます。