【当院での涙道疾患治療につきまして】
春暖の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より多数の患者さまをご紹介いただき心より感謝申し上げます。
昨年度より手術外来、また町田医師に代わり涙道外来を担当させていただいております正田千穂と申します。 ニュースレターには初めて登場させていただきます。どうぞよろしく
お願い申し上げます。
今回は涙道外来からのお知らせです。
涙道狭窄・閉塞症に対する治療として、従来からの涙道内視鏡による涙管チューブ挿入術の他に、今年より新たに涙囊鼻腔吻合術(DCR:dacryocystorhinostomy)を開始いたしました。全身麻酔での手術となりますが、耳鼻科との協力体制により、より侵襲の少ない鼻内法にて行っております。 慢性涙囊炎や涙道内視鏡による開放が困難であった
鼻涙管閉塞等にも対応が可能となっております。
流涙症をきたす慢性涙嚢炎には涙道原発疾患のほかに、耳鼻科領域で扱う副鼻腔嚢胞や鼻腔内腫瘍、炎症性疾患も原因として含まれます。涙道外来では涙囊炎の患者さまには 眼窩CT/MRIを施行し、 鼻・副鼻腔疾患の鑑別もしっかりと行なってから治療に
あたっております。
より幅広い病態の患者さまに対応できるような体制となっておりますので、流涙にお困りの患者さまがいらっしゃいましたら、本年度も引き続きのご紹介をいただけますようよろしくお願い申し上げます。
新年度となり、 眼科学教室では新たに5名の新入医局員を迎えました。 そのうち井上
勇作医師、森真依医師の2名が日本大学病院にて勤務を開始しております。また、黄斑外来で活躍中の中井医師は大学院を卒業しフル勤務に復帰へ。板橋病院からは大森医師、 杉山医師、 禰津医師が当院へ、 代わって中川医師、 北岡医師、 藤宮医師、 神足
医師は板橋病院へ、宮田医師は出張病院へ異動となりました。眼科常勤15名(男性医師8名、女性医師7名)となりますが、少数精鋭で高水準な質の診療を続けられるよう頑張って参ります。
今後も変わらぬご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。