放射線科からのお知らせ
- お知らせはございません。
放射線科の診療内容は二つあり
1.画像診断と2.放射線治療に大別されます。
放射線科の画像診断医は、放射線技師や看護師たちと協力して、CT、MRI、核医学検査、PET検査で得られる画像の品質の向上に努めています。正常な部分と病気に侵されている部分が画像診断医にも主治医にも明瞭に区別できるように、最近の知識を取り入れながら、撮影の方法や手順を定期的に改善しています。
さらに放射線科の重要な仕事は、専門的な立場から画像診断のレポートを作成し、主治医の先生に報告して、患者さんの診療に貢献することです。今日の医療のなかで画像診断の占める重要性は大きいです。たとえば、以前は触診と経験で診断していた虫垂炎が、今日ではCT検査で確定されます。虫垂炎と症状が似ている大腸炎や卵巣膿瘍もCTやMRIで診断し、緊急性が高い場合には主治医に直接連絡します。外来患者さんの画像診断の結果も、次回の診察までには報告しています。当科では、専用の読影室で専門医のグループが相談しながら報告書を作成することを勧めています。
放射線治療はいわゆる「切らない治療」として機能温存、形態温存の面で優位性が高い治療であり、侵襲性が少ないことから、体力的に手術などの治療が難しい方にも有効な治療法です。
当院では治療計画用CT(Optima 580w)と高エネルギー放射線治療装置(Clinac iX: Varian社製)を使用し、高精度の放射線治療を提供しております。
再発・転移した状況でも局所治療が予後改善の糸口となることも多く、終末期においても侵襲の少ない放射線治療でQOLの改善が期待できます。患者さん、家族とのコミュニケーションを大切に、最善の放射線治療を提供いたします。
放射線治療は1回の治療は短時間ですが、毎日の治療が1-2ヶ月続くことが多く、仕事や家庭生活をしながらの放射線治療は大変です。駅から近い都心の大学病院であるので、通院放射線治療がうけやすい環境です。外部医療機関で治療中の患者さんでも、当院で放射線治療のみの受け入れも積極的に行っています。地域医療連携室を通じて、ご予約ください。受診時に、病歴、治療歴、診断画像、手術記録、病理診断などが記載された紹介状を持参されると診療がスムーズです。