当院で院内クラスターが確認されてから2週間強が経過し,関連する入院患者さんの新たな感染は直近7日で報告されていません。重症化した患者さんや亡くなった方はいらっしゃいません。このように院内クラスターは抑制しましたが,該当病棟には人工透析の患者さん1名を含む9名が入院されており,収束にはもう数日必要と考えております。
入院関連の職員の感染者も明らかに減少し,隔離されていた職員が徐々に現場に復帰しております。そこで,8月1日よりほぼすべての病棟で予定入院を再開し,やむを得ず延期した手術や治療を速やかに施行する予定です。あわせて,8月1日から東京都入院調整本部の指示のもとでコロナ重症者を,5日から千代田保健所と連携して中等症の患者さんを受け入れたいと思います。
日本大学病院は,通常診療の優先および地域貢献としてのコロナ診療という,本来の機能を戻しつつあります。しかし今のところ,市中の感染状況は悪化の一途です。依然として市中感染である職員の報告が途切れません。
今後とも,外来受診の皆さんには,玄関口での検温と手指消毒,院内でのマスク着用,および暑い中ではございますが,診察・会計後は早めに退出いただくようにお願い致します。また,入院予定の皆さんには,PCR検査の提出とともに,遠出や多人数による会食などは避けて頂き,来るべき治療に向けて体調を整えてください。どうぞ今後とも,日本大学病院の診療にご参加・ご協力いただきますようお願い致します。
病 院 長 天 野 康 雄