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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2018年12月号

はじめまして。
平成30年4月より日本大学病院心臓血管外科に勤務しております。血管外科分野を担当しております。
腹部大動脈瘤、下肢閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤、深部静脈血栓症をメインに診療しております。今回は下肢閉塞性動脈硬化症についてお話しさせていただきます。


下肢閉塞性動脈硬化症(ASO: arteriosclerosis obliterans)は、動脈硬化が誘因となり動脈の内腔の狭小化により下肢血流の低下をきたす疾患です。主な症状としては、間歇性跛行が挙げられます。歩行を開始し、しばらくすると、腓腹部に疼痛を自覚し、休憩すると改善するものです。
診断には、ABI(ankle brachial pressure index)が用いられ、両上肢・両足首の血圧測定にて施行される簡便な検査です。
末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(2015年改訂版)では、ABI 0.90未満を ASOと定義した場合、わが国でのASOの有病率は、一般住民で 1~3%、65歳以上の高齢者で3~6%、糖尿病患者で5~10%と記されております。
しかしながら、実臨床では見落とされている例は多い印象です。足が痛くなるのは、『歳のせい』『膝が悪いから』と、自分から医者には訴えず見過ごされていることもあるようです。
また、鑑別疾患としては、腰部脊柱管狭窄症があげられ、同様の症状を呈します。以前、腰部脊柱管狭窄症を指摘されたため、下肢痛の原因は腰部脊柱管のみのせいだと思い込んでいる患者様もいるようです。歳を重ねることにより、動脈硬化も進行し、ASOを併発する可能性は大いにあります。一度ABIを測定してみてはいかがでしょうか。
ご自身の施設に、ABIをお持ちの先生方は、ABIの低下を来している患者様がいらっしゃいましたら、是非ご紹介ください。ABIのない施設の先生方も、下肢痛の原因検索として、ご紹介いただければ当院にて下肢血流の評価をさせていただきますので、ご紹介ください。当科にて責任持って対応させていただきます。


その他心臓血管領域の疾患もしくは疑いがございましたら、お気軽にご相談ください。


循環器病センター

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