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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2019年2月号

厚生労働省の発表によりますと、日本人の死因順位の1位は悪性新生物ですが、2位には心疾患が挙げられています。心疾患の中でも、狭心症、心筋梗塞を含む虚血性心疾患は特に重要な疾患であることはよく知られています。虚血性心疾患の10年以内の発症リスクは、吹田スコアと呼ばれる数値を算出することで推定出来ます。吹田スコアは一般的な健診でも調べられている血圧、善玉・悪玉コレステロール値の他に糖尿病の有無や虚血性心疾患の家族歴、性別、年齢および喫煙歴から算出します。また、冠動脈に高度な動脈硬化が生じると石灰化と呼ばれるカルシウムが血管に沈着した状態となりますが、この冠動脈の石灰化の程度は冠動脈カルシウムスキャンと呼ばれる検査で簡単に測定することが可能です。従ってカルシウムスキャンによって現在の冠動脈の動脈硬化の程度を知ることができます。カルシウムスキャンはCTを用いて行う検査法で、心電図の電極を貼って心臓の動きに合わせて撮影をします。造影剤は使わずにできる検査ですので腎機能が悪い方でも問題なく実施できます。検査時間は短く、数分で撮影を完了することが出来ます。カルシウムスキャンによって得られた画像を処理することにより冠動脈の石灰化の程度をカルシウムスコアという数値として算出できます。一般にカルシウムスコアが0に近い人では虚血性心疾患のリスクは非常に低く、300~400を超えるスコアの人では虚血性心疾患のリスクがやや高くなってきます。この様な値に該当する人は、造影剤を用いた冠動脈CT検査や、心筋シンチ等のより高度な検査を実施することで、更に詳しく虚血性心疾患のリスクについて調べることが出来ます。
当院では、CTを用いたカルシウムスキャン、造影剤を用いた通常の冠動脈CT, 心筋シンチによる虚血の精査に加えて、心臓MRIを用いて冠動脈の撮影や心筋の詳しい性状評価も行えます。
実際の診療においては患者さんの症状や基礎疾患、虚血性心疾患のリスクに応じて上記の中から最適な検査を選択して検査を行っています。冒頭でご紹介したカルシウムスキャンは、数ある心臓の検査の中でも簡便・迅速に行えて検査自体のリスクも少ない検査といえます。またX線を使いますが、通常の冠動脈CTの半分以下のX線量で撮影することが可能です。糖尿病その他の原因で腎機能が低下した患者さんの中には、虚血性心疾患のリスクが高い方もいらっしゃると思いますが、そうした方についても当院ではカルシウムスキャンによる冠動脈のリスク評価や、心筋シンチによる詳しい虚血の評価ができますので腎機能が低下した方の虚血の評価につきましてもお気軽に循環器内科にご相談ください。

循環器病センター

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