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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2019年6月号

今回は当院における心臓リハビリテーションについてご報告させていただきます。
心血管疾患患者では、運動によって心機能や血管内皮機能が改善し、運動耐容能が向上し、QOLが向上することなどによって予後が改善すると言われており、エビデンスが確立されています。「心臓リハビリテーション」とは、心血管疾患患者における心血管機能や体力の回復・維持、さらには精神的安定を目指すことにより、社会や職場に復帰し、さらに心臓病の再発を予防し、快適で質の良い生活を維持することを目標とすることと定義されます。また、そのために運動療法、患者教育、生活指導、カウンセリングなどの活動プログラムに参加することを含有した概念です。
 当院では2014年の開院時より心臓リハビリテーション部門を新設し、入院患者のみならず外来患者も対象に運動療法を含めた包括的指導を行っております。1回の参加につき約1時間で、運動療法と生活指導・カウンセリングを提供しています。モデルケースとして、患者さんは初めの10分で準備運動を行い、続いて30分の自転車エルゴメーターを用いた有酸素運動と5分のマシーンを用いたレグプレス(脚力増強運動)を行います。最後に5分の整理運動を行って終了となります。有酸素運動中や運動療法終了後に理学療法士、看護師、医師など「心臓リハビリテーション指導士」の有資格者からの生活指導やカウンセリングなどを受けます。
 有酸素運動は患者の心肺機能、筋力などに合わせて負荷量を個別に設定しますが、その適切な運動負荷量を心肺運動負荷試験(CPX)によって規定します。生活指導では患者の治療アドヒアランスを維持できない問題を抽出し、その対処法についてアドバイスを行います。場合により、管理栄養士による栄養指導、禁煙外来受診、睡眠呼吸障害や精神的苦痛に対する終夜睡眠ポリグラフィ検査や精神科受診をご案内します。
 このようなプログラムに、初回参加時から約150日間は保険診療での心臓リハビリテーションに参加していただけます。対象患者は、①虚血性心疾患,②開心術後,③大血管疾患,④慢性心不全でEF≦40%またはBNP≧80pg/mLを満たす場合,⑤閉塞性動脈硬化症で間欠性跛行を有する場合,です。
 心血管疾患患者の運動習慣が確立できない、運動指導をしたくてもどのような運動を指導すればよいか見当がつかない、運動療法を含めた治療アドヒアランスの向上を目指したいなど、日々の診療でよく直面する問題でお困りの際には、当院循環器内科または心臓血管外科を窓口にご紹介いただければ幸いです。ホームドクターである先生方と当院循環器病センター医師のダブル主治医体制で、患者さんの長期予後改善のための対策を講じたいと思います。
当院ホームページ、心臓リハビリテーションのページも併せてご覧ください。

循環器病センター

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