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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2023年9月号

本年4月より病院長を拝命している循環器内科の松本直也です。ニュースレターへの寄稿も久しぶりになります。日頃患者様をご紹介頂いている近隣の開業されている先生方にはお世話になりまして改めて御礼を申し上げます。5月よりコロナウイルス感染症が5類になりましたが、当院は東京都との話し合いでコロナ専用に14床を設けて対応にあたっております。現在でも中等症2以上の患者さんが搬送され救命救急センターに入院しております。また入院中にコロナ感染症が判明してしまうケースもあり、個室対応を行い患者さんの回復を待っています。昨年7月当院ではクラスター感染が発生し、入院制限や外来血液透析の中止を余儀なくされましたが、今年はこれまでとのところクラスター発生無く経過しております。入院・外来両方の患者さんにお願いしておりますが、院内では引き続きマスクの着用にご協力いただけますと幸いです。

心不全の患者さんにおいては利尿薬を飲まれている方が多くまた今夏は高温のため、むしろ脱水症になってしまう方も居られます。この場合は入院の上処方の調整が必要となりますので是非ご連絡下さい。心不全教育入院およびリハビリテーションという入院コースも開始しました。心不全症状が強くなくても外来で心不全の指標となるNTproBNP値を測定し、異常値または以前より悪化が見られる場合、その原因精査の目的で10日ほどご入院いただくというものです。入院中に合わせて心臓リハビリテーションを実施できるため退院後の生活に自信を持つことが出来ますし、退院後外来通院で心臓リハビリテーションを継続することも可能です。

循環器病センターでは7月より新たに超重症心不全患者さんでも対応可能な心不全外来を開始しました。超重症心不全患者さんとは補助人工心臓を導入する必要がある心不全患者さんという意味です。本件に対応するため日本大学医学部附属板橋病院心臓血管外科から瀬在 明先生を招聘し水曜日の外来を担当いただいております。

ご存じかと思いますが当院では2022年7月より外来患者さんにリフィル処方箋を発行しております。基本処方が30日となっているため30日おきに薬局に行く必要がありますが、比較的短期で処方を変更せざるを得ない患者さん向きの処方体制となっております。これは急性期治療に重点を置いた病院が2025年の地域医療構想に向け求められている外来機能分化に対応したものです。このため最近は当院かかりつけの患者様を自宅の近くで開業されているドクターに紹介する「真の逆紹介」も多くなっております。その代わりに外来受診時の待ち時間や検査時の待ち時間は短縮しておりますので紹介をお待ち申し上げております。新築移転開業から9年が経過し、目新しさは徐々に薄れてきているかもしれませんが、安心・安全な医療の提供によって外来・入院患者様の満足度を向上させることで当地域における当院の価値を見いだしていきたいと思っています。今後ともどうか宜しくお願い致します。

循環器病センター

診療受付時間

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