2019年12月に中国武漢で世界一例目の新型コロナウイルス感染が報告され、瞬く間に世界中での感染が確認されました。それから数年間、未だ感染が落ち着かない状態が持続しています。

コロナの猛威は医療機関にも変わらず襲いかかっており、当院でもコロナ感染対策のため入院制限などの対策をとることもあります。そのため近隣の医療機関の先生方や地域の皆様へ多大なるご迷惑をお掛けすることもあり、大変心苦しく思っております。そんな中ですが、皆様から変わらず温かいご支援とご協力をいただき感謝しています。

今回はここ最近の消化器病センターの取り組みについてご紹介したいと思います。

2022年4月からは消化器内科１５名、外科８名の合計２３名で診療を開始しています。以前より消化器病センターでは内科と外科で連携をとっての医療をおこなってきましたが、最近ではよりその連携を密にするようにしています。現在はコロナ感染の影響で、大人数でのカンファレンスを行いにくい状態ではありますが、感染状況を見ながら内科外科でよく相談し、患者さんに最適な医療を提供できるよう、よく相談して治療方針を決めています。最近では消化器癌の治療方針について患者さんの年齢や併存疾患、現在のADLなどを含めて内視鏡治療か外科治療なのかを、意見を交わしながら決定し、その患者さんに負担の少ない最良の治療法を選択しています。現在は一番多く検討が行われているのは悪性疾患となりますが、胆石、イレウスなどといった消化管疾患、最近では肝胆膵の良悪性疾患の症例も増えつつあります。

外科の山下教授が着任されてからは、消化管癌の腹腔鏡手術のほか、化学療法に対してもより積極的に取り組むようになりました。より患者さんに優しい医療の提供を目指しています。

日本大学病院消化器症センターでは、これからも地域の皆様に寄り添える病院を目指して努力していく所存です。コロナ感染も終息の気配を見せないため、これからも感染対策を十分に行いつつ、患者さん一人ひとりの病態にあった治療を提供することを目標に診療に従事していきます。

今後とも日本大学病院消化器病センターをよろしくお願いいたします。