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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2023年2月号

 本稿では、狭心症や心筋梗塞といった疾患の精査や治療後の評価に標準的な検査法である心筋シンチについてご紹介します。当院では最新鋭の半導体カメラを使用しています。写真は当院の半導体カメラの外観を示しています。座った状態で撮影できますので、

従来型の装置のように両腕を挙上せずにリラックスした状態で快適に撮影することが可能です。




高感度・高エネルギー分解能・高空間分解能の特性により、従来の心筋シンチと比較して使用するアイソトープの量は半分以下であるにもかかわらず、きわめて安定して高画質・高精度の画像を得ることができます。この半導体カメラは、心臓の筋肉の血流量を測定することも可能であり、従来型の装置の弱点とされる重症の冠動脈疾患を検出する性能がより向上することが期待されています。当院ではこの装置の性能を最大限に活用するための研究にも取り組んでいます。
患者さんにとって、この半導体カメラによる検査を受けるメリットは、検査がより簡便になったことです。具体的には、検査時間は従来の半分程度になっており、1回の撮像時間は15分程度で行っています。心筋シンチの実際の検査では前半に負荷検査を行ってから撮影しますが、それでも30分程度で終了し、休憩を1時間弱とっていただいた後2回目の撮像も15分程度で終了してしまいます。従来の検査を経験されてから、現在当院で実施している心筋シンチを改めてご経験された患者さんの中には、短時間で検査が終了して驚かれる方もいるほどです。この検査の具体的な実施方法は本装置の導入初期に当院で開発し英文学術雑誌に公開しています(Circ J 2016; 80:689-695)。また、現在では更に改良を重ねた方法で検査を行っています。

胸痛や息切れ、心電図の異常などで精査を勧められた方はお気軽にご相談ください。

循環器病センター

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