メインコンテンツへスキップ

日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2023年6月号

常々、貴重な患者様をご紹介いただき誠にありがとうございます。

この原稿を書いている5月はいよいよコロナ感染症が5類に引き下げになり、ようやく以前の生活に徐々に近づいてきているのを実感しております。当院でも入院や手術の患者様には3日前の唾液PCRの提出を必須としていましたが、5月8日から廃止となりました。もちろん、症状のある方や疑われる方にはPCRを行ってまいります。また緊急入院の方には、抗原検査をしてスクリーニングをすることになります。




今回は当院の硝子体内注射の疾患別内訳を調べましたので、ご報告させていただきます。皆様のご紹介により年々硝子体内注射の件数は増加してきており、昨年も10、305件と過去最高の注射本数になりました。表にある疾患の受診が多く、かつそれらの疾患の硝子体内注射の適応も増えてきているのが要因と考えております。

当院の特徴として、加齢黄斑変性(AMD)の割合が非常に多いことが挙げられます。注射の75%がAMD患者となっており、単純計算では一人あたり平均4.38回注射をしていることになります。AMDは治癒が難しく、継続的な治療が必要なことが多く、注射回数が多くなる傾向にあります。AMDで注射を中止した場合には14か月後には約30%の症例が再発するとの報告もあり、なかなか治療を中止することも難しい疾患です。私のAMDの治療法としましては、3回注射後はTreat &Extend法により、滲出がなければ注射間隔を2か月⇒3か月⇒4か月と延長していく方法をとっています。4か月まで間隔が延ばせたあとは、一旦注射を中止し、6か月以上注射無しになった場合、お近くの眼科へご紹介するという方法にしています。ただ実臨床では3か月迄は延長できるものの、その後は再発を繰り返す患者様が多いのが現状です。

つきましては、皆様に注射回数の軽減にご協力いただけると非常に助かります。注射を少しでもやっていただけるご施設がございましたら、紹介状にその旨をご記載いただけますと幸いです。また、当院では3か月に1回と診察間隔があいてしまう患者様も少なくありません。その間に原病が悪化してしまう患者様もいらっしゃいます。理想は毎月診察ですが、現状外来の混雑から難しい状態です。例えば3か月に1回の注射・診察の患者様の間の2か月を診ていただくと非常に助かりますので、紹介状にご記載いただけますと幸いです。

先生方と連携しながら患者様の最適な治療をできればと考えております。ご協力、ご指導を宜しくお願い致します。


アイセンター

診療受付時間

初診の方
月〜金曜日
/
土曜日
再診の方
月〜金曜日
/ 午後は予約診療のみ
土曜日

休診日

土曜日午後,日曜・祝日,10月8日,年末年始(12月30日〜1月4日)

住所

〒101-8309 東京都千代田区神田駿河台1-6 Google Map