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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2024年3月号

ける大腸がんに対する診療のご紹介

暦の上でも立冬を迎え,春の訪れを感じる日々が続いております。日本大学病院消化器病センターでは,最善の治療を安全かつ的確に患者さんにご提供できるよう日々の診療に勤しんでおります。

 

当科では消化器系疾患について、悪性腫瘍(食道癌・胃癌・大腸癌・肝癌・胆道癌・膵癌など)から良性疾患(鼠径ヘルニア、胆石症、虫垂炎、痔核など)まで、多岐にわたり診療を行っております。

今回はその中で大腸癌(結腸癌・直腸癌)に対する診療についてご紹介させて頂きます。

 

大腸癌に対する治療は、腫瘍の部位や進行度により、内視鏡的治療・手術・化学療法・放射線治療・対症療法等を組み合わせて行われます。

当院では消化器外科、消化器内科による合同カンファレンスを月2回行っており、消化器癌と診断された患者様の治療方針に関して検討を行っています。

当科では手術治療を担当するとともに、大腸癌に対する化学療法も施行しています。外来通院での化学療法を中心に行っており、日常生活を維持しながら化学療法を継続することが可能です。

放射線科と連携し、放射線治療を適応症例に対して積極的に取り入れ、集学的治療による予後改善を目指しています。

また、低侵襲な腹腔鏡下手術にも力を入れており、結腸癌・直腸癌の手術に対しても積極的に取り入れています。

手術症例に関しては当科のカンファレンスに全例提示し、常勤医全員で方針を検討することで、患者様の状態に応じて適切な術式を決定しております。

2023年の大腸癌に対する手術件数は30件で、うち27件(90%)が腹腔鏡下手術でした。

 

今回2024年1月より鏡視下手術用の内視鏡システム「VISERA ELITE III」を当院で導入いたしました。

4Kのカメラ・モニターにより、高画質の画面で微細な解剖を把握しながら手術を行うことが可能です。またICG蛍光観察を行うことができ、腹腔鏡下大腸手術の際に、吻合部の腸管の血流評価が可能です。これにより縫合不全をはじめとする術後合併症率の更なる低下が期待できます。

 

当院では、大学病院の特性を生かした他科との密な連携により、患者様の状況に応じた最適な治療を提供しています。

下部消化管疾患に対しても積極的に治療を行っておりますので、ぜひご相談頂けましたら幸いです。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

消化器病センター

診療受付時間

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月〜金曜日
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土曜日
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月〜金曜日
/ 午後は予約診療のみ
土曜日

休診日

土曜日午後,日曜・祝日,10月8日,年末年始(12月30日〜1月4日)

住所

〒101-8309 東京都千代田区神田駿河台1-6 Google Map