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食道がん しょくどうがん

食道の悪性腫瘍は癌が最も多く、他には肉腫、癌肉腫、悪性黒色腫などがありますが非常に稀です。

食道がんは扁平上皮癌が多く、耳鼻科領域の癌(咽頭、喉頭、舌)と合併、続発することが知られています。


1)特徴

  • 原因は不明ですが、強い酒、タバコ、熱湯、粥などの刺激物を好む人に多く発生する傾向にあります。
  • アルコール分解酵素のALDH2-hetero type(悪酔いタイプ)に 食道癌発生が多い。
  • 年齢分布では60歳代に最も多く、ついで50歳代、70歳代の順に多い。
  • 性別は6:1で男性に多い。
  • 食道癌の好発部位は中部食道、下部、上部の順に多い。
  •  バレット食道癌:腹部食道に胃粘膜癌が発生する。近年増加中です。


2)症状

最も多いのは嚥下困難(飲みくだしのつかえ感)です。

そのほか、嚥下時痛、胸骨後方痛、嚥下時不快感、異物感、しみる感じ、食欲不振、嗄声(声枯れ) などです。


3)診断

  • 内視鏡検査
    電子ファイバ-スコ-プを用いており、ヨード色素法やNBI法による微細血管の観察により悪性、深達度診断が行われます。


  • バリウム造影


  • CT.PET-CT
    臓器転移やリンパ節転移の有無、治療効果の判定


4)ステージ分類 TNM (0〜4の5段階)

  • T:深達度因子(癌浸潤の深さ)
  • N:リンパ節因子(リンパ節転移)
  • M:転移因子(他臓器転移)


5)治療

  • 粘膜癌の場合
    深達度がm(粘膜癌)のものに対しては消化器内科で内視鏡的粘膜切除(Endoscopic Mucosal Resection)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が行われています。
  • 手術
    標準的には開胸による病巣の切除、リンパ節郭清、胃管による再建術です。
    腹腔鏡を用いた術式を導入しています。
  • 集学的治療
    放射線治療、化学療法(抗がん剤)、手術治療を組み合わせた治療のことです。
    食道癌の治療成績は全消化器癌の中では最も低く、色々な治療を組み合わせて成績の向上を目指しています。
    ステージ2,3の症例では術前の化学療法が効果を上げています。



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