ヘリコバクター・ピロリ除菌治療についての研究論文が英国医学誌に掲載されました
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消化器病センター
消化器病センターの後藤田教授と鈴木助手が主導したヘリコバクター・ピロリ除菌治療についての研究論文が英国消化器病学会誌Gutに掲載されました。
この研究は、ボノプラザンとアモキシシリンの2種類の薬剤を内服する治療法の効果を日本国内の7施設共同で検証したものです。この研究では、2剤内服治療法は従来の3種類の薬剤を内服する治療法に近い除菌効果を示しました。現在、薬剤耐性菌(抗菌薬が無効の細菌)の増加が世界中で問題となっており、抗菌薬の適正使用が求められています。この研究結果は、ヘリコバクター・ピロリ除菌治療において抗菌薬の使用量を削減できる可能性を示すものです。
今回掲載されたGut誌は消化器病領域のトップジャーナルで、最新の知見を世界中の医師に提供するものです。今後もこのような研究活動を継続し消化器病学の発展に貢献して参ります。