日本大学病院のホームページをご覧いただき，ありがとうございます。また，当院に通院中や入院中の患者さん，初めて来院される方々，患者さんをご紹介いただいています地域の先生方におかれましても宜しくお願いいたします。本年度も後半に入りました。当院の現況をお伝えし，皆様に貢献すべく当院の決意を申し上げます。

今年は新型コロナウイルス感染症への対応に明けました。私達は，この半年間，院内感染を防止しながら診療にあたりました。クラスター発生を何とか抑止して，脳出血，食道癌・胃癌および骨折・外傷の治療や女性診療の領域で大きく貢献しました。加えて，子供たちのウイルス感染症にも寄与しました。私達は一都三県を対象とする大規模ワクチン接種や千代田区が主導するコロナ診療にも協力しています。

当院は下半期も感染防止に努め，理念である“病院は病者のためにある”を実践します。私はこの理念を“患者さんが納得のいく治療を行う”と定めました。完全な治癒が望ましいことは言うまでもありませんが，病気の進行度や緊急度あるいはご高齢のために期待以下の結果となる場合もあります。そのような場合でも見通しをお伝えし，結果について真摯にご説明して，ご納得頂けるように努めます。また，症状が落ち着いたところで地域の先生方へ遅滞なく逆紹介します。

あらためて感染防止については，感染防止に有利なお部屋を多くの方々にご利用頂きたく，個室にはwifiを完備し，今年度から二人部屋の利用料金を半額にしました。正面玄関での検温と手指消毒，入院前のPCR検査も継続します。今後とも皆様のニーズを機敏に取り入れ，“患者さんが納得のいく治療を行う”ことを継続します。どうぞ日本大学病院のご利用をお願い申し上げます。

令和３年１０月１日　　病院長　天　野　康　雄