オミクロン株の変異や人流の増加，ワクチンの効果の低下などにより，先月末より新型コロナ感染症が急速に拡大しています。第７波です。

当院の９A病棟では看護師１名，担当リハビリ技師１名および入院患者さん１１名の感染が確認されました。まことに残念ですが，院内クラスターが発生したと考えて，この病棟への新規入院を停止し，関係者のスクリーニング検査を実施しています。また，千代田保健所と連絡を取り合い，適切に対応してまいります。

私達は病院内では，ウイズ・コロナではなく，“２次感染を防止するという意味でのゼロ・コロナ”を目指し，数段高い規律のもとで過ごしております。約１年半の間，院内感染を抑えこんできましたが，今回の急速な感染拡大に抗することが困難となりました。

外来は平常通りです。皆様には予約時間に合わせたご来院と院内でのマスク着用を改めてお願いします。入院予定の患者さんにおかれましては，入院前のPCR検査を提出いただくとともに，入院決定後には多人数での会食や密集地へのお出かけなどをお控えいただきますようお願いします。

コロナ感染症の軽症化に伴い，社会活動と感染防止を両立させるウイズ・コロナ政策が進められています。医療機関にとっては診療こそ社会活動であり，スタッフがコロナ感染で減ってしまっては，コロナ対応はもちろんのこと，通常診療や救急応需に悪影響が出ます。上記の私たちの感染防止策にご理解・協力をいただきながら、どうぞ日本大学病院にお越しください。

日本大学病院　病院長