2月16日をもって,コロナ感染症第8波への対策として設置した中等症病棟(25床)における、患者さんの受け入れを終了します。この病棟では約2か月半の間,院内でコロナ陽性と確認された患者さんや罹患された千代田区民を治療してきました。すべての患者さんが無事退院されたところで速やかに消毒・清掃を行い,平常の使用に転換します。なお,重症対応の病床の一部は引き続き運用します。
当院はこれまでの8回のコロナ感染症蔓延期のうち6回で院内クラスターを防止し,今回も抑えることができました。医療スタッフ一同の努力とともに,通院および入院された皆様のご協力の賜物です。誠にありがとうございました。引き続き,外来ではマスク着用,手指消毒,体温測定および混雑の緩和を推奨します。入院前のPCR検査や入院中の面会の原則禁止といったご不便もおかけしますが,ご協力のほどよろしくお願い致します。
コロナ感染症第8波でも,多くの病院で院内クラスターが生じました。クラスターを防いだ当院にはこれまで以上に,救急医療,癌治療および小児の入院診療などの要請があり,我々は懸命に応えてきました。今この時も,病院スタッフは院内クラスターを防止するために,言わば “ゼロ・コロナ状態”を続けています。皆様にも当院の感染防止の取り組みに対してご理解をお願いします。なお常日頃より,適切なご指導を頂いております千代田保健所に感謝いたします。当院はこのたびも,コロナ診療に関する地域貢献を認められ,樋口高顕千代田区長から感謝状を頂戴しました(写真:天野康雄 病院長 辻野一郎 コロナWG委員長)。
私たちは,当院の理念である“病院は病者のためにある”,すなわち“患者さんが納得し,患者さんを日常生活へ戻す治療を行う”ことを第一義として診療にあたります。そのためには院内クラスターの防止が大前提です。日本大学病院をご利用の際には,感染防止対策へのご協力をあらためてお願いいたします。
日本大学病院 病院長 天野康雄