HBOCとわかった方、ご家族がHBOCとわかった方、これから遺伝子の検査を受けようか検討されている方、HBOCにご関心を持っている方へ
【HBOC 遺伝性乳癌卵巣癌:hereditary breast and ovarian cancer】
生まれ持った「遺伝子の特徴」が、がんの発症しやすさと強く関わっていることを遺伝性のがん(遺伝性腫瘍)といいます。もともと持っている遺伝子の特徴は、下の世代に受け継がれることがあります。 遺伝子の種類によって、がんの発症を起こしやすい部位(臓器)やがんの発症率は異なります。
必ずしも遺伝子の違い(バリアント)が病気と関係するわけではありませんが、がんの発症しやすさと明らかに関係している場合に「病的バリアント」と言います。
遺伝子(BRCA1あるいはBRCA2)の生殖細胞系列の病的バリアントに起因する乳癌および卵巣癌(前立腺癌、膵癌、悪性黒色腫など)の易罹患性症候群 (狭義)です。
常染色体優性遺伝(親から遺伝する確率は50%)
【BRCAとは】 家族性乳がんの原因遺伝子
【検査方法】 遺伝子変異を調べる方法は7mlの採血
陽性率:乳癌罹患者の5-7%
保険適応
BRCA1, BRCA2遺伝子の検査は、保険診療の場合と自費診療の場合があります。
保険診療として受けられる対象
・コンパニオン診断 (PARP阻害剤:オラパリブなど)
化学療法歴のあるHER2陰性手術不能・再発乳癌
・再発高リスク乳癌
予防手術
対側リスク低減乳房切除術 対側乳癌既往歴のある方
両側リスク低減乳房切除術 保険適応外
リスク低減卵管卵巣摘出術
日本大学病院では、安心して治療が受けられるように心がけて診療に当たっています。乳腺外来はレディースフロアで行っています。