総合診療センター婦人科を紹介致します。当科では、婦人科全般にわたる診療を、女性医師を含む産婦人科専門医が担当します。専門外来として腫瘍に関する外来、コルポスコピー外来、内視鏡外来(腹腔鏡、子宮鏡、卵管鏡など)、不妊外来、更年期外来、妊婦健診外来を開設しており、幅広い領域の診断と治療を行っています。
今回は当科の現在の取り組みと今後の展望を御紹介していきます。
〇良性疾患(子宮筋腫・卵巣腫瘍・子宮内膜症など)内視鏡手術を中心とした婦人科手術を幅広く行っております。手術侵襲を極力最小限とし、入院期間の短縮と、早期の社会復帰を目指しています。当院では日本内視鏡外科学会技術認定医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、子宮鏡技術認定医のもとで、腹腔鏡・子宮鏡・卵管鏡手術が安全に実施され、その症例数も年間200件以上です。
過多月経に対するマイクロ波子宮内膜焼灼術(MEA)も導入し、よい治療実績をあげております。
〇急性腹症(茎捻転、卵巣出血、異所性妊娠など)の受け入れも迅速にさせて頂きます。診断に迷われる症例がありましたら、是非直接お電話にて御相談下さい。
〇異所性妊娠の治療
原則受診日当日に腹腔鏡での手術が可能です。他院には少ない治療として、アルコール固定法を行っています。これまで頸管妊娠20例はすべて子宮温存が可能であり、その後の妊娠分娩された方もいらっしゃいます。
〇悪性腫瘍(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど)
高い診断精度とガイドラインに従った治療手技及び管理体制により、高い治療成績を上げています。術後のリンパ浮腫にも慎重な予防策をとっています。
癌の化学療法や放射線療法においても、QOLに重点をおいて治療ができるようにしています。外来での化学療法も取り入れています。
〇土曜日診療について
外来:一般外来(初診を含む)・妊婦健診を行っています。
手術:子宮鏡手術(MEA含む)、円錐切除術、子宮内容除去術などは土曜日に手術、翌日の日曜日退院の日程が可能です。
午後2時までの診療体制となりますが、患者さんのニーズにお応えできますよう、全力投球で診療を行っております。
2017年4月より新たに以下を進めて参ります。
〇午後の一般外来
手術などの関係から、午前より予約枠数は少なくはありますが、新たに開設致します。
〇専門外来
毎日午後、専門外来を設置し、今まで以上に患者さんが受診しやすくなるように致します。
連携機関の先生方や、患者さんから予約センターにて直接御予約を承れるようにさせて頂きます。
〇急患対応の充実
迅速に可能な限り急患の受け入れを進めて参ります。緊急時には、直接婦人科外来スタッフに御連絡をお願い致します。
〇健診センターとの連携
当院健診センター婦人科にて見つかった異常に対し、健診同日迅速に対応できる体制を整えました。
医療連携を頂いている先生方より、当科の診療に対する要望を伺うことができましたら、是非検討させて頂きたいと考えております。御意見は、外来医長菅野までお寄せ下さい。