明けましておめでとうございます。
お正月の新鮮な空気はやはり気持ちの良いものですね。
日本には古くから伝わる素晴らしい風習がたくさんありますが、中でも七草粥をいただく習慣は医学的にも大変優れていると思います。お正月のご馳走で疲れた胃腸をいたわり、冬場に不足しがちな青菜が取れ、栄養補給にもつながります。
働き過ぎと言われて久しい日本人ですが、日々の忙しさに追われていると、冬の澄みきった空の青さや、枯れ葉の散りゆく様など、自然と共に生きている事を忘れてしまいがちです。患者さんに「先生、今日の空は綺麗ですよ」などと言われると、ふと心が和むから不思議です。
欧米では、「マインドフルネス」が医療や教育の現場で、その効果が実証されているそうです。マインドフルネスとは、自分の身体や気持ちの状態に気づく力を育むエクササイズです。「今、この瞬間」の自分の体験に注意を向けて現実をあるがままに受け入れる、これを実践しているとストレスを感じる場面でも否定的な感情に流される事なくいつでも自分を取り戻せる、というものです。
いつでも、どこでも、誰にでも、しかも無料でできるエクササイズ、取り入れてみてはいかがでしょうか。先ずはご自分の呼吸にちょっと意識を向けてみるだけでも良いかもしれません。
冬は風邪の季節でもあります。喘息、COPD、肺線維症などの持病を持つ方々は特に風邪をこじらせると悪化する恐れがあります。基本的な事ですが、うがい、手洗いは予防につながります。
呼吸が浅いなど、少しでも気になる事があればお気軽にご相談ください。
外来でお待たせする時間が長く心苦しいのですが、患者さんとのより良いコミュニケーションを図るため、ご理解いただければ幸いです。
今年も良い一年となりますように。。