総合診療センター放射線科を紹介いたします。
放射線科は 『画像診断』 『インターベンショナルラジオロジー』 『放射線治療』 の3つの専門分野から成り立っています。
画像診断
単純X-P、CT、MRI、血管造影、核医学検査などから得られる画像情報をPACSに一括保存し統合画像システムを構築し、質の高い画像診断報告書を作成しています。主要機器を紹介いたします。CT検査は2台のマルチスライスCT(320列、Aquilion One Visionと64列、Aquilion CX:いずれも東芝メディカルシステムズ社製)の2台が稼働しています。MRI検査は2台(Ingenia 3.0T、Ingenia 1.5T:いずれもPHILIPS社製)が稼働していて様々な部位、疾患に対して必要な画像情報を提供しています。核医学検査では従来からある骨、腫瘍、唾液腺、脳血流、肺血流シンチなどに加えアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の鑑別に有用なDATスキャンも行っています。さらに平成27年9月からはPET-CT(TruePoint Biograph 16:SIEMENS社製)が稼働予定で早期胃癌を除く癌の病期診断、転移・再発診断がより盤石になりうると思われます。
インターベンショナルラジオロジー(IVR)
高度なIVR診療を行うため、各科の専門医と密に連携を図り、専門医が専門看護師や専門技師とチーム医療体制を構築し、診療しています。
放射線治療
いわゆる『切らない治療』として機能温存、形態温存の両面で優位性が高い治療であり、侵襲性が少ないことから、体力的に手術などの治療が難しい方にも有効な治療法です。当院では治療計画用CT(Optima 580w)と高エネルギー放射線治療装置(Clinac iX: Varian社製)を使用し、高精度の放射線治療を提供しています。また、再発・転移した病状でも局所治療が予後の改善の糸口となることも多く、終末期においても侵襲の少ない放射線治療でQOLの改善が期待できます。患者ご本人は元よりご家族とのコミュニケーションを大切に最善の放射線治療を行っています。
以上、3分野が常に横断的な連携を図り、さらに他の診療科とも密接な連携により精度の高い診断と最適な治療を行える体制で診療に当たっています。
ご紹介は画像診断とIVRについて画像診断外来に、放射線治療については放射線治療外来にお願いいたします。