総合診療センター婦人科をご紹介いたします。
当科では以前から内視鏡下手術を中心とした婦人科手術を幅広く行っていて、良性腫瘍の90%以上が腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術になっています。患者様のご予定を優先して手術を予約しており、現在、約3ヶ月待ちの状況ですが、悪性腫瘍やその疑いがある場合、挙児希望で急ぐ場合、妊娠中の手術などでは1ヶ月以内に手術を予定いたします。
その他の良性疾患として子宮脱に対しては腟式子宮全摘出術、前後腟壁形成術、マンチェスター手術、ルフォー手術等を、過多月経の治療としては子宮鏡下子宮内膜焼灼術(MEA)も行っております。また、不妊症の検査から卵管閉塞に対して腹腔鏡下ならびに卵管鏡下卵管形成術を施行しています。
悪性腫瘍では子宮頸部上皮内癌、高度異形成に対して妊孕能温存例に1泊2日の円錐切除術(LEEP)を、子宮頸癌IA~IIB期では広汎子宮全摘出術(原則的に植物神経温存)まで施行していて、術前化学療法から術後補助療法では放射線治療や同時化学放射線療法を行っています。子宮体癌や卵巣癌では初期の妊孕能温存手術から準広汎子宮全摘出術、骨盤内リンパ節郭清術から傍大動脈リンパ節郭清術までの根治手術を施行し、術後補助化学療法を行います。悪性腫瘍手術でもほとんどが自己血輸血のみで対応が可能です。
特殊外来として腫瘍外来、コルポ外来、内視鏡外来、不妊外来、内分泌外来、更年期外来などを設けておりますが、まず一般外来で拝見いたします。子宮がん検診後の精査や不妊症精査、CT,MRIなどの検査ご依頼はいつでも結構ですので、患者様が直接、予約センターにお電話で婦人科外来をご予約していただくようご説明ください。
手術ご依頼の場合には専門医師が初診で拝見して必要な検査を先に進めた上で総合的な判断のもと手術を計画させていただきます。また、早めの外来予約や早目の手術をご希望される場合には直接医療連携室(永石宛)にご連絡いただきたく存じます。なお、緊急時には直接その日の担当医にご連絡いただければ対応させていただきます。
最後に、私の外来が混んでいてご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。
皆様のために尽力いたしますので、よろしくお願い申し上げます。