わたくしは現在、当院循環器病センターで生理機能室の責任者をしていますので、本日は生理機能検査の紹介をさせていただきます。
生理機能検査室は、ご存知の通り循環器疾患の診断・治療に欠かせない重要な検査を担っています。12誘導心電図検査をはじめ、ホルター心電図、心臓超音波検査（心エコー）、血管超音波検査、心肺運動負荷試験、さらには呼吸機能検査や脈波伝播速度、血管内皮機能検査など検査の種類は多岐にわたります。時に問題となるのは、検査予約がすぐに取れず、待ち日数が多くなることです。限られた検査技師で、いかに予約待ち日数を短縮し、円滑な診療を進めることができるかが大きな課題になります。特に心エコー検査は、年間4,500件を超える件数を実施しているため、2014年開院当初は5日前後の待ち日数でありました。新病院へ移転後、当院の検査技師の意識は日に日に向上しており、当日緊急依頼があってもすぐ対応！をモットーに体制づくりをしているため、2017年12月現在予約待ち日数はなんとゼロ日となりました。また、超音波技師の専門資格試験にも積極的に受験し、専門的知識を有した検査技師がどんどん増えています。件数を担保し、質を向上することは、患者様にとって大きなメリットにつながると考え、日々の診療を行っています。
心エコーや血管エコー、ホルター心電図といった検査は、他のCT・MRI検査同様、近隣の先生方より検査のご依頼を随時医療連携室（03-3293-1741）で受け付けています。検査のニーズも高く、近隣の先生方よりご依頼いただく件数も増加傾向です。ご希望の先生がおられましたら、医療連携室に是非ともお問い合わせください。
今後も当院ならびにご紹介いただいた連携施設の患者様と関係者の方々にとって、より良い生理機能検査室になれるよう研鑽を積んでまいりたいと存じます。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。