明けましてけましておめでとうございます。
日本大学病院が新築されて3年が経ちました。
今回は、私が委員長を務めます保険委員会からのお願いについてお知らせ致します。
保険診療
病院の収入の9割以上を占めるのは保険診療報酬です。10年前から保険委員会・委員長として各診療科の指導に当たってきました。
日本大学病院は昭和50年代より歴代保険委員長の努力があり、病名の整理、適切な診療で低い査定率を維持しています。
毎月の総請求額は約10億円、総査定額は200万円以下、査定率0.2%以下と都内大学病院中有数の低い査定率を誇ります。
昨今、先生方からのご紹介によるPET-CT検査のオーダーが増加しています。高価な検査であり、保険査定を受けますと過大な損害が発生します。
先生方にも周知をいただき、適正な診療を致したいと思います。
PET-CT算定の不能例
1)癌かどうかの判定目的
細胞診、組織診での悪性確定診断のないもの
2)癌既往なしでの転移疑い
肺、肝、骨などの腫瘤が見つかった症例
3)早期の消化管癌や内視鏡治療後の転移検索
4)他の画像情報のないもの
5)他の画像診断で癌の可能性が極めて低いと思われるもの(嚢胞など)
6)短期間(3か月以内)のフォローやPETのみでのフォロー症例(リンパ腫を除く)
以上ですので、ご予約の際は経過表などを添付下さいますと助かります。放射線科医師が必要事項をサマリーとして作成し診療請求いたします。
宋 圭男 :千葉県銚子市出身。銚子市立銚子高校から日本大学医学部へ進学し昭和58年卒業後、当時の第三外科学教室(故坂部孝教授)へ入局しました。日本大学稲取病院、小張病院(千葉県野田市)、国立甲府病院(山梨県甲府市)、国立王子病院(東京都北区)に出張し先輩方の薫陶を受けました。外科学全般を学びましたが上部消化管を専門とするようになり、故田中隆教授、佐藤博信教授の御指導で学位をいただきました。日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、日本気管食道科学会認定医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本がん治療学会認定医、日本ヘルニア学会理事、ヘルニア学会学会誌編集委員長、ヘルニア学会ガイドライン作