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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2018年4月号

平素より整形外科センターに患者さまをご紹介いただき,誠にありがとうございます.
 今回は手根管症候群についてです.これまで先生方には手根管症候群の患者さまを多数ご紹介頂きまして,感謝申し上げます.最近では鏡視下手根管開放術は,ほとんど外来局所麻酔下手術になりました.Two portal法を行っています.外来手術では手関節部での局所麻酔剤の浸潤が不十分だと,横手根靱帯下をextrabursalに剥離するときに疼痛があります.超音波ガイド下に正中,尺骨神経の手関節ブロックができればベストですが,時間がかかります.entry portal(1cm)を作成するとき局麻下に皮膚,前腕筋膜を切離後,直視下に正中神経ブロックを行うことにより,容易に短時間で先に進めます.麻酔薬が少なくて済むので,両側同時に行うこともできます.患者さまが不快にならぬよう,止血帯は横手根靱帯切離時にのみ使用するようにしています.約1cm二つの切開創は皮下縫合後に皮膚表面接着剤を用い,包帯固定は行っていません.なお,御高齢の患者さまは包帯がないと心配されますので,ご希望に沿って行います.術後当日は麻酔のために指の感覚脱失がありますが,食事や着替えなどに手は使えます.術直後に消炎鎮痛剤を服用していただきますが,術後疼痛のコントロールであまり困る事はありません.数日後に外来診察をしますが,よく手根管症候群をご紹介して下さる先生には直接逆紹介することもあります.
術前に患者さまに必ずICすることが二つあります.ひとつは術後の手掌部圧痛のことです.男性にはほとんどありませんが,女性では術後にPillar painが遷延することがあり,場合によっては数ヶ月間続きます.最終的にはこの疼痛は消失しますが,術前に十分ICをしていても訴える方がいらっしゃいます.もう一つはしびれの改善,消失時期です.重症例では術後3ヵ月程度術前のしびれと全く変化がないことがあります.一般的な傾向ですが,しびれは中枢から末梢へ改善し,指先が最後となること,母指・示指が早く改善し,中指尺側,環指橈側が残りやすいことを説明します.他医で手術を行った患者さまで「しびれがとれない」ため心配で来院される方は,ほとんどこのパターンですが,横手根靱帯切離不全のことがたまにあります.
当院は連携医からの予約が取りやすいシステムにしてはいますが,もし,私の外来予約がとれないようでしたら,ご連絡いただければ幸いです.鏡視下手根管開放術は時間が短いので,手術室枠の隙間にいれることが可能で,日程調整はできる限り患者さまの要望に答えたいと思います.
宜しくお願い申し上げます.

整形外科センター

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