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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2018年4月号

春暖の候、皆様におかれましてはますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
4月は仕事では新年度となり、新たなスタートの月となります。アイセンターでも新入医局員2名をはじめ、看護師、眼科スタッフが新たに仲間入りし、フレッシュな風を送り込んでくれています。未来の眼科を支えてくれるメンバーですので、大切に育てていきたいと考えております。


増え続ける近視人口

さて、今回は近視について少しお話します。皆様のお子様も眼鏡やコンタクトを装用しているのではないでしょうか?近視はアジアだけでなく世界的に急増しています。2050年には人口の約半数の50億人近くが近視になると予想されています(Holden BA, et al. Ophthalmology, 2016)。日本では7209万人が近視になると推計されています。
さらに、-6.0ジオプター(D)を超えるまたは眼軸26.0㎜以上は強度近視と定義され、脈絡膜新生血管、近視性黄斑分離、網膜剥離など様々な病気を生じやすくなります。現在、病的近視は失明原因の第4位となっています。 


近視抑制にバイオレットライトとクロセチンが有効

近視には遺伝がかかわることも知られていますが、環境因子も関わっています。最近の研究では『屋外活動』が近視を抑制することが分かってきています(Xiong S, et al. Acta Ophthalmol)。つまり太陽を浴びることが大切です。慶応大学近視グループの研究は太陽光線の中でも特定波長のバイオレットライトが小児・成人の近視抑制に重要であることを報告しています(Torii H,et al, EBioMedicine. 2017)。バイオレットライトは可視光線の中でも最も波長の短い360~400nmの紫色の光です。窓ガラス、眼鏡、コンタクトではバイオレットライトは遮断されてしまします。このことから『眼鏡をかけると近視が進みやすくなる』という定説もあながち嘘でもないと言うことになります。メガネのJINSではバイオレットライトを通過させる『JINSこどもレンズ』を発売しています。しかし、この眼鏡をかけても毎日2時間以上屋外で日光を浴びる必要があります。現代の子供たちに可能でしょうか?
また、クチナシの実に含まれるクロセチンという黄色色素で抗酸化作用を持つカロテノイドの一種がERG1という遺伝子の発現量を高め近視抑制に有用と同じく慶応大学近視グループから報告されています。こちらはロート製薬の『ロート クリアビジョン ジュニア』としてサプリメントが発売されています。クチナシの実を一粒つぶしてご飯に混ぜて炊くだけでも効果があるそうです。


『たくさん屋外で遊び、クチナシの実が入ったご飯をたくさん食べる!』


子供たちに勧めてみてはどうでしょう。


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