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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2018年5月号

 今年の日本大学病院放射線科のニュースレターをお届します。

 当科の役割は放射線治療と画像診断に大別され、今年度から放射線治療は相澤拓也医師が担当しています。放射線治療は癌治療の柱の一つです。患者さんを診察する点も他の診療科と似ています。そこで今回は、患者の皆さんがあまり直接目にすることのない、放射線・画像診断部門を詳述します。
 放射線・画像診断は私をふくめ、高木亮診療准教授と大森裕子、柳澤芙美医師の4 名が担当しています。我々は放射線診断専門医やPET認定医などの資格を持っています。私たち画像診断医は、患者さんを直接拝見しませんが、進歩の著しいCT, MRI, 核医学, PETを用いて、癌や心臓の病気、外傷、脳梗塞などの多種多様な疾患の写真を読影し、主治医の先生方に診断報告書を提出しています。また撮影を担当する放射線技師や検査薬を準備し検査を円滑に進めてくれる看護師と共同で仕事をしています。
 当院の特徴は、上記の最新設備が配置されていることに加えて、健康診断から3次救急までをひろく手掛けていることです。我々もこれに合わせて、例えば大動脈の重大な病気(図1)から症状が軽いのにPETで発見された大動脈炎(図2)まで、幅広く対応しています。昨今の画像診断機器の進歩に伴い、一人の患者さん当たりの画像枚数は1000枚を超すことも珍しくありません。主治医の先生が大変な多忙な中、独りでこれらを全て解読するのは困難であり、放射線診断医という病院の“もう一つの目”がますます重要になっています。今後は話題のAI(人工知能)の援助を借りる時代もくるだろうと思います。
 以上、日本大学病院総合診療センターの放射線科の画像診断部門を紹介いたしました。
 日本大学病院をご利用の方々には、画像の説明を皆さんにされている医師を支えている、“もう一つの目”があることを認識していただけると幸いです。


図1 大動脈解離のMRI   図2 大動脈炎のPET

 





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