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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2018年6月号



日本大学病院が開院して早くも4回目の春になりました。今年の春も人事異動があり、惜しまれつつ出張へ出た先生もいますが、出張でひとつ成長して戻ってきてくれた先生もいます。新しいメンバーと共にまた気持ちを新たに、全員一丸となって診療にあたっていきたいと思います。
今回は外来で行っている化学療法を行う化学療法室の取り組みと、患者さんのサポートを行う緩和ケアチームについてご紹介します。


外来化学療法について 緩和ケアチームの取り組み

日本大学病院の3階には化学療法室があります。外来で化学療法を受けている患者さんを中心に点滴治療を行う場所となっています。全部で10台(個室2部屋、リクライニングチェア8台)のソファーベッドを設置、各ソファーにはTVが完備されています。治療中、患者さんはソファーで横になったり、テレビを見たり本を読んだりと思い思いのことをしながら治療を受けることができます。化学療法室は一般外来と比べて全体にゆったりとした作りになっており、治療中の患者さんが少しでも快適に時間を過ごせるよう設備を整えています。また、化学療法室ではがん看護認定看護師(がん化学療法看護認定看護師)や専門の薬剤師(癌薬物療法認定薬剤師)が勤務し、副作用や薬剤指導などに対応できるようにしています。昨年より看護師や薬剤師などの他職種のスタッフを集めて緩和ケアチームが発足し、がん診療を受ける患者さんにより良い医療を提供できるよう取り組んでいます。
緩和ケアチームの取り組みの一つが昨年から始まったがん看護外来です。がん治療を受けている患者さんには様々な悩みがあります。疼痛管理や麻薬を使用したりすることで起こる排便障害の他、不眠などを訴える方もいます。その他には介護認定や訪問看護サービスの導入などの悩みを持っている方もいます。様々な相談に対応しながら、時にはソーシャルワーカーとも連携をとって、患者さんのみならずご家族も含めたサポートを行っています。
緩和ケアチームのもう一つの取り組みが病棟回診になります。外来で治療していた患者さんが入院した際には、必要に応じて面談を行って症状の変化に対応するとともに、週1回緩和ケアチームで病棟回診を行い、一人の患者さんを外来と入院で継続したケアを行っています。また、抗がん剤治療を受けていないがん患者の方でも受診や相談は可能であり、様々な症状に合わせて対応できるようしています。


今後の展望

現在日本中で外来化学療法を行っている患者さんは増加傾向となっています。日本大学病院も例外ではなく、当院でも今後外来化学療法を行う患者数は増加してくると予想されます。消化器や胆膵領域で使用する薬剤の種類も増え、患者さんにより多くの選択肢を示すことが可能となりました。今後は現在の治療のさらなる充実を図るとともに、患者さんが不安なく、治療に専念できるよう緩和ケアチーム全体で取り組んでいます。がんと診断されて治療を行っている患者さんのことで気になること、相談したいことなどがありましたら一度相談を考えてみてください。


  

 

消化器病センター

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